
フォーミュラEとサウジアラビア政府系ファンド、PIF(Public Investment Fund)は、オンラインプラットフォームを通じて「Driving Force」プログラムを拡大すると発表した。世界中の若者に対し、STEM(科学・技術・工学・数学)やサステナビリティに関する教育を通じて、モータースポーツの未来を舞台裏から学ぶ機会を提供し、モビリティの未来を紹介する。
「Driving Force」は、ライブ形式の学校向けワークショップ、教師向けの授業計画、オンライン学習という3つの方法で包括的な教育を提供することを目的としたプログラムで、2025年4月にマイアミで初めて開始された。フォーミュラEの活動をサーキットから教室、家庭、そして世界中のコミュニティへと広げるもので、テクノロジーと電動レースを通じて人類の進歩を加速させるというフォーミュラEの使命を体現している。
プログラム開始以来、「Driving Force」は米国、サウジアラビア、英国において、教師主導のコンテンツやライブワークショップを通じて11万1200人の若者に届けられている。PIFとフォーミュラEはプログラムをさらに発展させ、サウジアラビアを含む世界中の若者が自身のデバイスから利用できる、新たな学習体験を導入する。
新たに導入される「Driving Force」のオンラインプラットフォームでは、若者、保護者、教育関係者を対象とした、単一の統合されたデジタル拠点を提供。それぞれの利用者に合わせたコンテンツを用意する。
生徒は、STEM学習を楽しく、他者と共有しやすいものにするために設計されたインタラクティブなチャレンジ、クイズ、ゲーム、報酬などを利用でき、保護者には子どもたちのSTEMや将来のモビリティ分野におけるキャリアへの関心を支援するコンテンツを提供するほか、教育関係者には、STEMやサステナビリティを授業に取り入れるための教材、授業計画、アクティビティなど、すぐに利用できるリソースを用意する。
ローンチ時のコンテンツは今年11月に導入される新型Gen4マシンを中心に展開され、ユーザーをフォーミュラEのアクションへとより近づけながら、シリーズを支えるテクノロジーやサステナビリティ、さらにはこれらの分野を前進させるキャリアについて理解できるように取り組む。
Engineering UKの調査によると、保護者の10人に8人が、自分の子どもはSTEM分野でのキャリアに関心を持っていると考えている一方で、学生のうち、STEM分野でどのようなキャリアを選択できるのかについて十分な知識があると感じているのは32%にとどまる。
新たな「Driving Force」プラットフォームは、若者、保護者、教育関係者に対し、STEM分野のキャリアパスやサステナビリティ、モビリティの未来をともに探求できる、利用しやすく魅力的なツールを提供することで、こうしたキャリアに関する認識のギャップを埋めることを目指している。
PIFのコーポレート・ブランド部門責任者のモハメド・アルサイヤド氏は、「このプログラムの拡大は、PIFにとって重要な節目となります」と述べた。
「PIFが提供するDriving Forceは、次世代のサステナビリティ・リーダーたちにインスピレーションを与え、彼らの力を引き出すために設計されました。開始以来、このプログラムは米国、サウジアラビア、英国の1100校以上で11万1200人の若者を巻き込み、サウジアラビアおよび世界規模で変革的なインパクトを生み出すパートナーシップを構築するという、PIFのコミットメントを示してきました」
「この強力かつ統合されたプログラムを通じて、STEMおよびサステナビリティに関する学習へのアクセスをさらに広げ、サウジアラビア、そして世界中における電動モビリティの未来を加速させていきます」
フォーミュラEのサステナビリティ部門副代表のジュリア・パレ氏は次のように述べた。
「Driving Forceプログラムの次なる段階を開始できることを大変うれしく思います。最先端のGen4マシンを新たなコンテンツの中心に据えることで、エリート・モータースポーツと教室との間にあるギャップを埋めています。高い興奮性とゲーム性を備えた学習を通じて、STEMへの世界的な情熱に火をつけ、次世代をイノベーションの未来に備えさせることが私たちの明確な使命です」
(文=矢野 巧)







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