フォーミュラEとGoogle Cloud、複数年にわたる主要パートナーシップ提携を発表

フォーミュラEとGoogle Cloud、複数年にわたる主要パートナーシップ提携を発表

 フォーミュラEは26日、アメリカIT大手Googleのクラウド部門であるGoogle Cloudと、複数年にわたるプリンシパル・パートナーシップを締結したと発表した。これによりGoogle Cloudは、ABB FIA フォーミュラE世界選手権のプリンシパル・AI(人工知能)パートナーに就任する。

Formula E

 このパートナーシップの目的は、レース運営や車両開発、ファンの体験向上など、チャンピオンシップ全体においてAI技術の活用を進め、その有効性を実証することにある。両者は、AIを通じて競技運営の高度化と観戦体験の向上を図る。

 今回の契約は、2025年1月に正式化されたオフィシャル・パートナーシップを発展させたもので、Google Cloudはプリンシパル・パートナーへと位置付けられ、フォーミュラEはGeminiモデルをはじめとするGoogle Cloudの技術をエコシステム全体に導入。これにより、業務効率の向上やパフォーマンス分析の高度化、技術革新の発信を進める。

 これまでフォーミュラEとGoogle Cloudは、屋内陸上速度記録への挑戦や、「マウンテン・リチャージ」と呼ばれる実証プロジェクトを実施。GoogleのAI StudioやGeminiモデルを用いて、実験車両「GENBETA」が山岳路を下る際の最適ルートやブレーキングポイントを解析し、回生ブレーキによる発電量を最大化。モナコ市街地サーキットを1周走行するためのエネルギー確保に貢献した。

 また、ファン体験の面でもAI活用が進んでいる。フォーミュラEはライブ中継に「ストラテジー・エージェント」を導入し、レース展開に応じた戦略分析や予測情報をリアルタイムで提供。視聴者はレースの流れやドライバーのパフォーマンスを、より深く理解できるようになっている。

 さらにサーキットを超えて、このパートナーシップは選手権運営を進化させる。フォーミュラEはGeminiを搭載したGoogle Workspaceを活用し、組織全体の俊敏性と効率性を向上させる。また、バックオフィスの高度なAIモデリングや、レースおよびイベントのデジタルツインの構築により、さらなるカーボンフットプリント削減の可能性が生まれ、現地での事前調査や重機輸送の必要性を最小限に抑える。運営における温室効果ガス排出量を定量的に削減しつつ、最高水準のパフォーマンスを維持することが可能となる。

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 フォーミュラE CEOのジェフ・ドッツは、
「Google Cloudとのパートナーシップ拡大は、フォーミュラEにとって、そしてモータースポーツ全体にとってまさにゲームチェンジャーです。私たちはすでにスポーツにおけるテクノロジーの限界を押し広げていますが、このプリンシパル・パートナーシップは我々のビジョンを明確に示すものです。Google CloudのAI機能を統合することで、チャンピオンシップの運営や、世界中の視聴者に向けて、リアルタイムのパフォーマンス最適化と戦略的意思決定の新たな次元が切り拓かれます。この提携は、ファンがレースを体験する方法を再定義し、スポーツにおけるテクノロジー統合の新たなベンチマークを打ち立てるでしょう。」
とコメント。
 また、Google Cloud EMEA 代表のタラ・ブレイディは、
「フォーミュラEは、わずかコンマ数秒が勝敗を分けるイノベーションの拠点です。今回のパートナーシップ拡大は、Google CloudのAIおよびデータ分析の力を示すものであり、最も厳しい環境においても競争優位性をもたらすことを証明しています。」
としている。

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