メインコンテンツにスキップ
トップ/ニュース

シトロエン、来季体制とカラーリングを発表 史上2人目の女性代表が誕生、エスピノス氏は副代表に

シトロエン・レーシングは28日、ABB FIA フォーミュラE世界選手権2026/27シーズンに向けたチーム体制とマシンカラーリングを発表した。

Shareこの記事を共有
X
シトロエン、来季体制とカラーリングを発表 史上2人目の女性代表が誕生、エスピノス氏は副代表に

 シトロエン・レーシングは28日、ABB FIA フォーミュラE世界選手権2026/27シーズンに向けたチーム体制とマシンカラーリングを発表した。
 マネージメントダイレクターであるベス・パレッタ氏が新たにチーム代表に就任し、コンペティションダイレクター兼副代表には、昨季までローラ・ヤマハ・ABTで副代表を務めていたフレッド・エスピノス氏が就く。

 パレッタ氏は、2022年からFIA女性モータースポーツ委員会のサーキットスポーツ代表を務めており、フォーミュラEでは2人目の女性チーム代表となる。

 チーム代表就任は、今年7月に死去したシリル・ブレイス氏の後任となるもの。パレッタ氏はフォルクスワーゲンやアストンマーティンの開発部門でマネージメントを経験した後、2024年5月にフォーミュラEのスポーティング副代表に就任。2026年5月にシトロエン・レーシングへ移籍し、マネージメントダイレクターを務めていた。ブレイス氏の死去後は、チーム運営を支えてきた。
 また、2020年にはパレッタ・オートスポートを設立。女性を中心とした体制で米インディカー・シリーズに参戦し、2021年にはインディアナポリス500への参戦を果たした。同チームではスタッフの65%以上を女性が占めていた。

 フォーミュラEにおいて女性がチーム代表を務めるのは2018年から2022年までROKiT・ベンチュリー・レーシングを率いたスージー・ウォルフ氏以来2人目となる。 

 また、9月にローラ・ヤマハ・ABTからの離脱を発表していたエスピノス氏がコンペティションダイレクター兼副代表に就任。2014年にFIAのフォーミュラE・チャンピオンシップマネージャーを務め、2018年にはフォーミュラE・ホールディングスのスポーティングダイレクターに就任。2022年からABTのスポーティングダイレクター、副代表を歴任し、ローラ・ヤマハ・ABTでは1勝を含む2度の表彰台獲得に携わった。
 昨季はローラ・ヤマハ・ABTにおいてチーム代表の役割を担う場面も多く、第13戦上海E-Prixでは優勝チームリプレゼンターとして表彰台に登壇した。

 また、マシンカラーリングは、シトロエンがフォーミュラE初参戦となった昨季から採用するフランス国旗を想起させる青、白、赤のトリコロールを継承した。
 昨季確立したデザインを大きく変更するのではなく、Gen4の導入に合わせて発展させる方針で、トリコロールを基調としながら、シトロエンを象徴するシェブロンを用いたグラフィックを加え、Gen4のダイナミックなボディラインに合わせたデザインに仕上げたと説明している。

 デザインは、市販車を担当するシトロエンのデザインチームが手掛けた。ロードカーとレーシングカーのデザイン上のリファレンスを示すとともに、メタリックな質感やシェブロンを取り入れたグラデーションによって、走行時の光の変化を意識したという。

 デザイン部門責任者のピエール・ルクレール氏は、「昨季築いたアイデンティティを維持しながら、Gen4のダイナミックなデザインに合わせて進化させました」と説明。「光を受けた際にマシンそのものが生き生きと見えるよう、メタリックな仕上げを採用しています。グラデーションにはシェブロンをパラメトリックに配置し、色の変化に合わせてその密度も変化するよう設計しました」と述べた。

 パレッタ代表は「Gen4は選手権全体に非常に大きな機会をもたらします。単純な進化以上の存在で、より速く、よりパワフルで、より技術的に高度なマシンであり、レース週末へのアプローチそのものを変えることになります」と期待を寄せている。
「シトロエン・レーシングにとっての成功とは、この機会を開幕戦から最大限生かすことです。十分な準備ができていると感じています。ステランティス・モータースポーツの技術力と経験、そしてプログラムに全面的に取り組むシトロエンというブランドに支えられています。こうした力をサーキットでのパフォーマンスにつなげ、シーズン開幕から競争力を発揮することが目標です」

 また、フォーミュラEから得られる電動技術のフィードバックがシトロエンの市販車部門に大きく貢献していることを認め、「フォーミュラEは、競争環境の中で電動技術を追求し、その成果を将来のシトロエンのロードカーに生かすことができる戦略的なプログラムです」と述べた。

「シトロエンは誰もが利用できるブランドを目指しています。サーキットでチームを応援するファンが、日常生活ではシトロエンのクルマに乗る。レース、技術、そして人とのつながりが一つのプロジェクトに結びついていることに、このプログラムの大きな魅力を感じています」

 エスピノス副代表は、「チームの発展においてこのような重要な段階で加入できることを、とても誇りに思っています」と語った。
「チームが重要な転換期を迎える中で、このプロジェクトに加わることを誇りに思います。成功に必要な要素はそろっています。モータースポーツで長い歴史を持つブランド、経験豊富なチーム、トップレベルの2人のドライバー、そしてGen4時代に向けた明確な目標があります」

「これまでフォーミュラEで培ってきた経験をチームに還元し、ベスをはじめとするメンバーとともに取り組めることを楽しみにしています。やるべきことは多くありますが、目標は明確です。シーズン開幕の時点で、すべての準備を整えておくことです」とし、「さあ、共に勝利を掴み取りましょう」意気込みを語った。

 2025/26シーズンにフォーミュラEへの参戦を開始したシトロエン・レーシングは、初のシーズンにおいて1度の優勝、5度の表彰台を獲得し、チームズランキング5位で終えた。

 ABB FIA フォーミュラE世界選手権2026/27シーズンは、今年11月16日にスペイン・ハラマで公式テストが開催され、12月18日・19日のサウジアラビア・ジェッダE-Prixのダブルヘッダーレースで開幕する。
 シトロエンは、ニック・キャシディとジャン=エリック・ベルニュのラインナップを継続し、Gen4時代の開幕を迎える。

(文=矢野 巧)



Shareこの記事を共有
X
前の記事シトロエンとTotalEnergiesが提携 1968年からの歴史をフォーミュラEへ
次の記事マヒンドラ、モルタラとデ・フリースのラインナップを継続 3年間の体制を維持

コメント(0)

コメントを残す