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シトロエン・レーシング、シーズン13もベルニュとキャシディを継続起用。GEN4開発では500km超を走行

シトロエン・レーシングは7月30日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン13(2025 – 26)において、ジャン=エリック・ベルニュとニック・キャシディを引き続き起用すると発表した。

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シトロエン・レーシング、シーズン13もベルニュとキャシディを継続起用。GEN4開発では500km超を走行

シトロエン・レーシングは7月30日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン13(2025 – 26)において、ジャン=エリック・ベルニュとニック・キャシディを引き続き起用すると発表した。

シーズン12からシトロエン・レーシング・フォーミュラEチームを務める両ドライバーは、2026年12月に開幕するGEN4時代でもチームに残留する。また、シトロエン・レーシングは複数のヨーロッパのサーキットで、シーズン13に投入するGEN4マシンの開発を進めている。

Photo Bastien Roux / DPPI

ヨーロッパ各地でGEN4マシンをテスト

シトロエン・レーシングのGEN4開発プログラムは、2025年11月に行われた最初のテスト以降、カラファット、アンダルシア、ナバラ、グアディクスなどで進められてきた。

テストではマシンのパフォーマンス向上だけでなく、パワートレインや制御ソフトウェアの開発、シミュレーションデータと実際の走行データの相関確認を実施。ドライバーからのフィードバックも、セットアップの調整や今後の技術開発を進めるうえで重要な役割を担っている。

直近にグアディクスで行われたテストでは、GEN4マシンが500km以上を走行。公式プレシーズンテストに向けて、今後の開発に活用される多くのデータを収集したという。

©Stellantis

ベルニュとキャシディを継続起用

シーズン13に向けたドライバーラインアップを発表したチームは、アンドレッティ・フォーミュラEに続き、シトロエン・レーシングが2チーム目である。

シトロエンCEOのグザヴィエ・シャルドン氏は、次のようにコメントした。

「GEN4は、シトロエン・レーシング、そして私たちのフォーミュラEへの取り組みにとって、新たな章の幕開けとなります。ジャン=エリック・ベルニュとニック・キャシディをドライバーラインアップとして起用することは、そのビジョンに完全に合致するものです。彼らの豊富な経験、選手権に対する深い理解、そして技術開発に貢献する能力は、シーズン13に向けた準備を進めるうえで、非常に貴重なものです。フォーミュラEにおける私たちの歩みの新たな章を、彼らとともに刻んでいけることを楽しみにしています。」

チームを運営するMSG(モナコ・スポーツ・グループ)のマネージングディレクター、ベス・バレッタ氏は、次のようにコメント。タイトルへの意欲を露わにした。

「ジャン=エリックとニックとともに、この歩みを続けられることを大変うれしく思います。彼らはコース上での活躍だけでなく、豊富な経験と質の高い技術的フィードバックを通じて、GEN4の開発においても重要な役割を担っています。GEN4時代への移行は、フォーミュラEにとって大きな節目となります。
私たちの目標は明確です。チャンピオンシップタイトルを争うため、競争力と信頼性を備えたマシンでシーズン13の開幕を迎えることです。」

キャシディ「GEN4の可能性を最大限に引き出したい」

ニック・キャシディは、シーズン13もシトロエンで戦うことについて、次のようにコメント。

「シーズン13もシトロエン・レーシング・フォーミュラEチームで戦えることを、大変うれしく思います。チーム内では強い信頼関係を築くことができており、GEN4の開発を引き続き進めていくことを楽しみにしています。まったく新たな挑戦となる次世代マシンの登場を控え、フォーミュラEにとって非常にエキサイティングな時期です。GEN4が実際にコースを走り始めた時に、そのポテンシャルを最大限に引き出せるよう、チーム全員と引き続き取り組んでいくことが待ちきれません。」

©Stellantis

ジャン=エリック・ベルニュも、次のように語った。

「チームとともにこの歩みを続けられることを誇りに思います。新世代のレーシングカーを開発することは、ドライバーにとって常に特別な挑戦です。GEN4の登場には大きな期待を抱いており、選手権にとっても大きな進歩となるでしょう。まだ多くの作業が残されていますが、確かな基盤を築いた状態でシーズン13の開幕を迎え、初戦から戦える準備を整えられると確信しています。」

ベルニュはこの1年間、同じくステランティス・モータースポーツ傘下のプジョーが展開するWECプログラムのレギュラードライバーを一時的に離れ、フォーミュラEのGEN4マシンとプジョーの新型ハイパーカーの開発に専念してきた。

©Stellantis

走行テストで取り組む2つの目標

ステランティス・モータースポーツでフォーミュラEプログラム開発責任者を務めるシモン・メルシェ氏は、GEN4のテストプログラムについて説明した。

テストの主な目的について、次のように述べている。

「テスト走行には、大きく分けて2つの目的があります。1つ目は、ドライバーとチームが新しいマシンや新たなツールに慣れ、その挙動を段階的に理解していくことです。2つ目は、選手権で導入された新しい共通部品の検証や、マシンを制御するソフトウェアの最適化を通じて、GEN4の開発を継続することです。走行距離を重ねるたびに、私たちはマシンへの理解をさらに深めることができます。」

テスト前には、その日に取り組む内容を定めた詳細なプログラムが作成される。

それぞれの走行には、アップデートの評価、セットアップ変更の検証、特定のシステムに関するデータ収集など、個別の作業が設定されるという。

予定されていたすべての項目を完了できれば、そのテスト日は成功と判断される。追加の作業が必要となった項目や、時間の都合で実施できなかった項目は、次回以降のテストに持ち越される。

DS Perfoemance時代のシモン・メルシェ氏(右) ©Stellantis

シミュレーションだけでは確認できない要素

マシン開発の多くがシミュレーション上で行われる現在でも、実際のサーキットでのテストは欠かせない。

メルシェ氏は、シミュレーションと実走行の関係について、次のように説明した。

「シミュレーション作業やファクトリーで進める開発によって、マシンが実際にコースを走るよりもはるか前の段階から仮説を立て、開発を進めることができます。しかし、実際の環境でなければ検証できない要素もあります。実走テストでは、シミュレーターで確認した内容が正しいかを確かめることができ、場合によってはその結果を見直すきっかけにもなります。
また、ドライバーからのフィードバックを開発に反映できる唯一の方法でもあります。これは、実験室の環境では決して再現できないものです。」

また、GEN4について、開発責任者の目線から次のように評価した。

「GEN4は、このプログラムにとって大きな進歩を意味します。マシンはより速く、空力性能も大幅に進化しており、特にコーナリング時により高いパフォーマンスを発揮します。この新世代マシンは、従来型と比べて性能が大きく向上しており、特に空力面において、これまでにない新たな開発領域を切り開きます。
より高性能なマシンである一方、ステアリングを握るドライバーにとっても、開発を担うエンジニアにとっても、より高いレベルが求められるマシンでもあります。」

Photo Bastien Roux / DPPI

シトロエン・レーシングの新型GEN4マシンは、ベルニュとキャシディのドライブで、2026年12月18日に行われる、シーズン13開幕戦 ジェッダE-Prixでデビューする。

(文=河合優利)

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