
フォーミュラEは10日、ドイツの音響機器メーカーのSennheiser(ゼンハイザー)を「オフィシャル・サウンド・プロバイダー」に迎える複数年のパートナーシップを発表した。
このパートナーシップでは、フォーミュラEの国際放送やサーキットでの運営にSennheiserのオーディオ技術を導入。イマーシブオーディオ技術「AMBEO」を活用し、視聴者が自宅にいながらグランドスタンドに座っているかのように感じられる3次元の音響体験を提供することを目指す。
技術提携の中核を担うAMBEOは、Sennheiserが展開する3次元立体音響技術とソリューションのエコシステム。自然な3次元サウンドの収音から処理、再生までを可能とし、より高い没入感と臨場感を伴う音響体験を実現する。
Sennheiserは1945年、ドイツ・ハノーファーの農家で設立された。創業後、独電機大手Siemensへの音響機器の販売で事業を拡大し、マイクロフォンやヘッドフォンなどの製品を通じて音響技術の発展を支える。2016年にはイマーシブオーディオ技術「AMBEO」を発表している。
フォーミュラEのダン・チェロブリエCTOは、「フォーミュラEの中核であるイノベーションとテクノロジーのなかで、オーディオのあり方を再定義するうえでSennheiserは理想的なパートナーです」と述べた。
「プロフェッショナルなオーディオ技術とワークフロー、特にAMBEOのイマーシブエコシステムは、レースシーンにおける音響の未来を探求するための、他にはないダイナミックな環境を提供してくれます。このパートナーシップは、現実世界におけるオーディオイノベーションと実用的な応用をどのように結びつけることができるかを示す重要な実証となるものであり、自然な3次元サウンドを通じてファンをよりアクションに近づけます」
Sennheiserグループのアンドレアス・ゼンハイザーCEOは、「Sennheiserでは、高度なオーディオ技術を現実世界の用途へと持ち込むという志を持っており、意義あるイノベーションが生まれる環境であるフォーミュラEとの協業は、電動レースにおける音響の役割を再考する機会を与えてくれます」と述べた。
「素晴らしい映像には、それに見合う魅力的なサウンドが必要です。私たちは、ダイナミックなオンボードサウンドやサーキット上のサウンドスケープを通じて、フォーミュラEならではの音響的な個性を形作る大きな可能性があると考えています。最終的に、このパートナーシップは、ライブスポーツがどのように体験されるのか、その未来を学び、探求し、そして形作ることを目的としています」
SennheiserとフォーミュラEは、放送にとどまらず、会場内に設けられるファンゾーンやVIPホスピタリティの音響も強化し、スポーツエンターテインメントにおける最先端の体験であり続けることを目指す。
(文=矢野 巧)




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