日産は、4月24日に開幕した北京国際モーターショーにおいて、中国における合弁会社「東風日産(东风日产)」との提携を発表した。また、提携を記念したリバリーが次戦三亜E-Prix、および上海E-Prixの中国2連戦において、日産・フォーミュラEチームのマシンに使用される。
この発表の舞台となった北京国際モーターショーは、中国で最も重要な見本市のひとつであり、东风日产は同時に新型EV車をアンベールしている。
昨年4月に高級車価格帯の現地主導型EVセダンを発売するなど、急激なEVシフトを展開する中国市場を注視してきた日産。今年4月度までの国内販売台数は前年比7.2%と好調だが、ホルムズ海峡の封鎖に伴う生産ライン停止の懸念に加え、現地中国メーカーによる急速なシェア拡大と価格競争の激化が進む。現地合弁会社との提携は、フォーミュラEを通じ、クリーンかつ先進的で高い技術力を印象付けることが狙いとみられる。

日産・フォーミュラEチームのトマソ・ヴォルペ代表は、「極めて重要な市場である中国で初となる3つのE-Prix開催にあたり、現地のパートナーである东风日产と緊密に連携し、電動モビリティを推進できることは非常に喜ばしいことです。三亜と上海の両都市で展開される东风日产のアクティベーションを通じて、日産のEV技術を披露する絶好の機会となるでしょう。」と、中国市場への高い関心と期待をあらわにした。
第11戦目を迎えるABB FIA フォーミュラE世界選手権は、6月20日に中国・海南島の三亜市で幕を開ける。自由貿易港運営やゼロ関税制度の制定が進み、新たな中国経済の中心となりえる海南において、極めて重要な意味を持つ戦いとなりそうだ。
(文=矢野 巧)






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