
フォーミュラEは、7月9日から12日にかけて英・グッドウッドで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にオフィシャルパートナーとして参加する。
来シーズン(2026/2027年・シーズン13)から導入される次世代マシン「Gen4」が、クプラ・キロのレギュラードライバーを務めるダン・ティクタムのドライブで英国初披露されるほか、最初期のGen1から現行のGen3までの歴代マシンが、複数の参戦チームとともに伝統のヒルクライムに挑む。
英国のレース文化の象徴でもあるフェスティバル・オブ・スピードでのヒルクライムでは、フォーミュラEは最先端技術の実証実験も実施する。
データ処理ネットワーク技術であるエッジコンピューティングの可能性を検証する実証実験として、Google Cloudと共同開発した「ハイブリッドAIアーキテクチャ」がGen4に搭載される。過酷な産業環境における高速エンジニアリングの実証として、市販のスマートフォン「Google Pixel 10 Pro」を搭載し、リアルタイムのテレメトリーデータ、ビデオ、音声フィードをすべてデバイス上で処理し、ドライバーへ瞬時にコーチングを行う。次世代の一般消費者向けハードウェアが、極限状態の運用に耐えうるデータ処理能力を持つことを証明することが目的だ。

フォーミュラEに参戦するマニュファクチャラーもマシンを持ち込み走行を行う予定で、ジャガー・TCS・レーシングは、Gen4開発車両である「Jaguar GEN4 proto_TYPE」でヒルクライムを行う。モナコ市街地コースにおける最高速度の進歩をあしらったテスト用の特別リバリーをまとったジャガーの新型マシンを現在FIA フォーミュラ3に参戦するフェルナンド・バリチェロがドライブする。

マヒンドラ・レーシングは現行車両のGen3 Evo「M12Electro」の走行を実施。開発ドライバーのクロエ・チェンバースとリザーブドライバーのクシュ・マイニのふたりが走行を担う。

今季シトロエンのステアリングを握るジャン=エリック・ベルニュは、長年にわたり在籍したDSペンスキーと1日限りの復活タッグを組む。自身がシーズン5(2018/19)にドライバーズチャンピオンを獲得したGen2マシン「DS E-Tense FE 19」をドライブする。ほかの3日間は、フォーミュラEのGen4アンバサダー兼チームスポーツアドバイザーのジェームス・ロシターが引き継ぐ。

また、5日の上海E-Prixで自身4年ぶりとなる勝利を挙げ、ローラ・ヤマハ・ABTに初優勝をもたらしたフォーミュラE史上初のレースウィナーであるルーカス・ディ・グラッシと、サム・バードのベテラン2名が、フォーミュラE初のマシンであるGen1に再び乗り込み、12年間のEVマシンの進歩を披露する。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおけるフォーミュラEマシンの走行予定は以下の通り。
9日(木)
Gen1:ルーカス・ディ・グラッシ
Gen2 DSテチータ:ジェームズ・ロシター
Gen3 マヒンドラ:クロエ・チェンバース
Gen4 ジャガー:フェルナンド・バリチェロ
Gen4:ダン・ティクタム
10日(金)
Gen1:サム・バード
Gen2 DSテチータ:ジャン=エリック・ベルニュ
Gen3 マヒンドラ:クロエ・チェンバース
Gen4 ジャガー:フェルナンド・バリチェロ
Gen4:ダン・ティクタム
11日(土)
Gen1:サム・バード
Gen2 DSテチータ:ジェームズ・ロシター
Gen3 マヒンドラ:クシュ・マイニ
Gen4:ダン・ティクタム
12日(日)
Gen1:サム・バード
Gen2 DSテチータ:ジェームズ・ロシター
Gen3 マヒンドラ:クシュ・マイニ
Gen4:ダン・ティクタム
(文=矢野 巧)







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