
第8戦ベルリンE-Prixで、日産フォーミュラEチームのノーマン・ナトーが5位でレースを終え、第2戦以来となるポイントを獲得した。ナトーにとって、日産への移籍後初となるトップ5フィニッシュ。チームにとっては、オリバー・ローランドのチームメイトがトップ5圏内でチェッカーを受けたのは2023年のモナコE-Prix以来初となった。

今季、予選では何度もデュエルに進出する速さを示しながらも、ここまでわずか1ポイントの獲得にとどまっていた23号車。
ベルリンE-Prixの2日目、日産の2台は予選で中古タイヤを使用し、後方グリッドから新品タイヤを装着して追い上げるというチャンレンジングな戦略を選択した。
16番グリッドからスタートしたナトーは、スタートすると集団の後方を走行し、エネルギーマネージメントをこなすと順調にペースをあげ20周目には1位に浮上。最終的に5位でチェッカーフラッグを受けた。
ひさびさの上位入賞を果たしたナトーは、「今日はとても良い一日だった」と振り返る。
「長い間、2台がトップ5に入ることができなかったので、チームにとって非常に大きな一歩になりました。シーズン序盤、パフォーマンスはかなり良かったものの、レースでは常に何かが起きてしまい、ポイントに繋がらずフラストレーションが溜まっていました。ベルリンまで、予選では本当に上手くいっていましたからね。昨日(第7戦)はまたマシンに問題が発生しましたが、昨夜のうちに解決することができ、今日はそれを結果に繋げることができました。」

ナトーの速さは、以前からチーム内でも高く評価されていた。実際に第6戦の後、チームメイトのローランドは「予選では、ノーマンの結果はトップクラスです。ポイントに結びつけられていませんが、非常に速いドライバーと良いマシンがなければ、あれだけのパフォーマンスは出せません。」と言及。今回、ナトーの持つポテンシャルがついに見える結果として示された。
戦略面ではチームメイト共にチームとしての経験値を積み上げることにフォーカスしているという。
「たった1周ですべてが上手くいったり台無しになったりしますから、オリー(・ローランド)やチームと一緒に経験を重ねています。他のチームと比較すれば、日産はまだまだ新しいチームです。進歩が必要な部分は分かっていますし、少しずつですが明確に成果が出てきています。」

特に日産のふたつのマシンが揃って上位でチェッカーを受けたことに手ごたえを感じているナトー。シーズン12も折り返しを迎えた今、上位への返り咲きを目指すという力強い目標を明らかにした。
「ポイントを獲得できる時、必ずそのチャンスを掴まなければなりません。今季、上位にいたにもかかわらずチャンスを逃してしまったレースが何度かありましたが、今回は2台揃って結果を出すことができました。フォーミュラEで2台のマシンをトップ5に入れるのは本当に難しく、チームとして改善してきたことでもあるので、非常にポジティブに受け止めています。」
「マドリッドでの苦しいレースの後だったので、今日のように立て直せたことに満足しています。自信を取り戻し、ポイントを積み重ねて、チャンピオンシップを争うために強く返り咲きたいですね。」
(文=矢野 巧)





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