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フォーミュラE、中国IT大手レノボと提携。AIや先進技術を用いライブ放送を向上へ。

フォーミュラEは27日、シーズン12(2025/2026)における公式ARおよびデジタルコンテンツプロバイダーとして、中国テクノロジー大手のレノボ(Lenovo)を迎えることを発表した。  レノボとフォーミュラEは、A …

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フォーミュラE、中国IT大手レノボと提携。AIや先進技術を用いライブ放送を向上へ。

 フォーミュラEは27日、シーズン12(2025/2026)における公式ARおよびデジタルコンテンツプロバイダーとして、中国テクノロジー大手のレノボ(Lenovo)を迎えることを発表した。

 レノボとフォーミュラEは、AI(人工知能)と先進的なコンピューティング技術を利用し、ライブ放送制作の効率化や、より没入感のあるファン体験を創出する方法を検証していく。この取り組みは、レノボがこれまでスポーツ組織とともに行ってきた実績をベースにしているだけでなく、最も厳しいライブ環境において積極的に実験を行うという、フォーミュラEのイノベーションに対する姿勢を際立たせるものとなる。

 今回の提携を通じ、複雑なリアルタイム放送環境の管理、オンボード映像のパフォーマンス向上、さらに世界中の5億人におよぶ視聴者に向けたより豊かな演出に、どのようにAIを適用していくかを実践する。
 フォーミュラEは、ライブレース、20台のマシンからなる複数のオンボードカメラ、グローバルな放送環境、そして膨大なデータストリームがリアルタイムで機能しなければならない環境で運営されている。運営においてAI駆動型のソリューションを適用するには非常に要求水準の高い、ユニークな環境となっている。この環境は、先進的な技術を提供しているレノボの専門知識をさらに発展させるものだ。

Photo: Maya Dehlin Spach/LAT Images

 レノボは、1984年に中国の首都・北京で設立されたパーソナルコンピューター(PC)メーカー。初めて中国語をコンピュータで処理する技術の導入や、中国国内初のインターネットPCの開発など、コンピュータにおけるパイオニアとして成長してきた歴史を持つ。
 モータースポーツ業界においては、すでにF1世界選手権のパートナーとして、約8テラバイトにおよぶ膨大なテレメトリデータの送受信や、ロンドン本部と各開催地のテレビ中継のインフラ整備を担う実績を持つ。今回の提携で、レノボが培ってきた経験が最先端の電動車レースであるフォーミュラEの舞台でも活用されることとなる。

 今回の提携には、実際のレース環境でテクノロジーの課題にどのように対処できるかを実証するため、設計された3つのコンセプト実証(PoC)の展開が含まれている。

没入型コネクション(Immersive Connection)
レノボの「xIQ」エージェントプラットフォームを搭載した、AI活用のデジタルヒューマン体験を通じて、拡大するフォーミュラEのファン層をアクションのより近くへと引き込む。より自然なインタラクション、パーソナライズされ最適化されたエンゲージメントにより、ファンへより深い没入感を提供する。

AIビデオ最適化(AI Video Optimisation)
各マシンに搭載された10台のオンボードカメラに対し、AIによるリアルタイムのカラーバランシングを行う。これにより、オンボードのレース映像の正確性と品質の向上を支援する。

AI AR放送(AI AR Broadcast)
5億人を超える世界中の累積テレビ視聴者に向けたライブ放送に、AI搭載の拡張現実(AR)グラフィックスを統合。よりダイナミックでデータ駆動型の演出を届ける。

 増大するデータ量の管理からシームレスなグローバル放送の提供にいたるまで、フォーミュラEは現代のスポーツ組織がテクノロジー環境に求める限界を押し広げ続けている。このパートナーシップは、これらの課題に実務レベルでどのように対処できるかを示すものであり、AIを使用して業務効率とファンエンゲージメントの両方を大規模に推進していく構えだ。

フォーミュラE チーフ・テクノロジー・オフィサーであるダン・チェロウブリア氏は、「レノボとのパートナーシップは、放送とファン体験の両方に先進技術をどのように適用していくかという面において、大きな一歩となります」と話す。
「フォーミュラEはイノベーションのためのプラットフォームであり、レノボと連携することで、オンボードカメラのパフォーマンス向上、より没入感のある拡張現実(AR)によるストーリーテリング(演出)、そしてよりパーソナライズされた体験の提供など、実際のレース環境でAIと先進コンピューティングを模索することが可能になります。この提携は私たちが新しいソリューションをテストし、学び、規模を拡大していく上で不可欠であり、スポーツにおける可能性の限界を押し広げ続け、常に技術進歩の最前線に居続けるための原動力となります。」

レノボ ソリューション&サービスグループ チーフ・オペレーティング・オフィサーのリンダ・ヤオ氏は、今回の取り組みを以下のように語る。
「スポーツ運営においては、これまで以上に多くのことを要求されています。私たちがフォーミュラEと共に実証しているのは、ライブかつハイパフォーマンスな環境における実際的な課題を解決するためにAIを活用し、それらの成果をどのように具現化できるかということです。AIを強化したブロードキャストから、レノボのxIQエージェントプラットフォームを通じて実現する没入型のデジタルヒューマン体験にいたるまで、フォーミュラEはイノベーションのためのリアルタイムな実験場として機能しています。」

(文=矢野 巧)

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