
マセラティMSGレーシングは7月29日、シーズン11を戦うドライバーラインナップを発表した。既にマセラティからの離脱が発表されていたマキシミリアン・ギュンター、ユアン・ダルバラに変わり、ストフェル・バンドーン、ジェイク・ヒューズがそれぞれDSペンスキー、NEOMマクラーレンから移籍。全く新しいドライバーラインナップとなった。

この発表は、月曜日にジェイク・ヒューズのNEOMマクラーレンからの離脱正式発表の直後に行われた。2人とも複数年契約と見られており、GEN4時代が始まるシーズン13まで続くと見られている。
ジェイク・ヒューズは2022/23(シーズン9)に、当時メルセデスEQを引継ぎ新規参入したNEOMマクラーレンからフォーミュラEデビュー。ここまでの32レースで4回のポールポジションを獲得しているほか、今年の上海ePrixでは初表彰台を獲得していた。またヒューズはシーズン7にて、メルセデスの関係でベンチュリー・レーシング(現在のマセラティMSG)のリザーブドライバーを務めていた経験もあることから、チームとは馴染み深い形だ。
一方のストフェル・バンドーンはシーズン8ではメルセデスEQでワールドチャンピオンに輝いているが、DSペンスキーに移籍してからの2シーズンは苦戦していた。DSペンスキー時代唯一の表彰台はシーズン10 モナコePrixでの3位のみで、チャンピオンスタンディングでは2シーズンで11位、10位で大きな結果を残せなかった。
バンドーンはロンドンePrixのレース前に、自身のSNSでチームを離脱することを発表しており、その数日後チームも正式に発表していた。
なおチームを離脱するマキシミリアン・ギュンターは、DSペンスキーとの長期契約にほぼ合意していると見られており、近日正式発表される予定だ。なおユアン・ダルバラについては未だにフォーミュラEでの将来は不透明であり、ERTに移籍する可能性もあるもののフォーミュラEから姿を消す可能性も高そうだ。
ストフェル・バンドーンのコメント
「来シーズン、マセラティ MSG レーシングに加入できることをとても嬉しく思っています。また、モータースポーツ界の象徴的な存在であるマセラティと関われることを誇りに思います。チームと一緒に仕事ができることにワクワクしています。これまで直接一緒に仕事をしたことはありませんが、(マセラティとパワートレインのハードウェアを共有している)DS ペンスキーの時だけではなく、ベンチュリーとパワートレインを共有していたメルセデス時代からもチームのことはよく知っています。彼らは素晴らしいチームであり、非常に熟練しています。また非常に決意が固く、今後一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしています。一緒に優勝とチャンピオンを目指して戦えることを願っています。」
ジェイク・ヒューズのコメント
「マセラティ MSG レーシングに加入できてとても嬉しいです。どれだけ素晴らしいチームであるかは、シーズン1(当時はベンチュリー)から続くその歴史が物語っています。私としても以前チームと仕事をしたことがあるので、彼らのことはよく知っています。再びチームに戻るのを心から楽しみにしています。シーズンはまだ終わったばかりですが、モナコのファクトリーにてエンジニアたちと仕事をし、シミュレーターに乗り、シーズン 11 の準備に本格的に取り組むのが待ちきれません。これは私のキャリアにおける刺激的な新しい章の始まりであり、最高の瞬間はまだまだこれからです。」
ホセ・M・アズナール(マセラティMSGレーシングチーム代表兼マネージングパートナー)のコメント
「Gen3 Evoの導入により、シーズン11はフォーミュラEにとって新しい時代になります。来たるシーズン11に向けて、ストフェルとジェイクをチームに迎えることが出来て嬉しく思います。2018年にシーズン8の世界チャンピオンとしてフォーミュラEに参戦して以来、ストフェルは間違いなく現在グリッド上で最高のドライバーの一人です。彼のスピードと経験は、私たちの将来の発展と成長に重要な役割を果たすでしょう。そして、ジェイクと力を合わせることで、シーズン11ではグリッド上で最強のラインナップの一つになると確信しています。ジェイクはシーズン7のリザーブドライバーでしたが、その間、彼の学ぶ姿勢とチームを前進させようとする熱意で私たちを本当に感動させてくれました。そして、シーズン9にてマクラーレンからデビューして以来、彼は私たちを感激させ続けています。彼をチームに迎えることは、ある種の帰郷のような気持ちであり、彼がガレージに戻ってくるのは素晴らしいことです。 Gen3 Evo初年度にて、強力なシーズンを送るための基盤は整っています。グリッドの最前線で戦うことが出来ると確信しています。」
ジョバンニ・トマソ・スグロ(マセラティコルセ代表)のコメント
「シーズン11から、ストフェル・バンドーンとジェイク・ヒューズを我々マセラティ・ファミリーに迎えることができ大変嬉しく思っています。2人の新ドライバーの加入は、間違いなくチーム全体に新たな活力をもたらします。夏休み後にサーキットへ戻って新たなチャレンジをするのが待ちきれません。シーズン11はマセラティにとって3年目のシーズンになります。この2年間、ブランドにとって満足感や様々な出来事に満ちたシーズンでした。そして3年目、フォーミュラEという最も重要なカテゴリにてトップクラスの実力を持つストフェルとジェイクとともに、この新たな冒険に挑戦できることを楽しみにしています。年末にバレンシアで行われるプレシーズンテストで彼らの活躍を見るのが楽しみです。また激動のシーズン10を終え、マセラティはマックス(マキシミリアン・ギュンター)とユアンのチームに対する並外れた情熱と献身に心から感謝の意を表したいと思います。過去2年間、マックスはマセラティのモータースポーツにおける歴史において最も重要な瞬間の数々を私たちに提供してくれました。昨シーズンのジャカルタでの勝利により、彼はファン・マヌエル・ファンジオ以来初めて、マセラティのシングルシーターを表彰台の頂点に復活させたドライバーとなりました。今年は東京で優勝し、トライデントのホームレースであるローマとミサノで2年連続で表彰台を獲得しました。これらの思い出はこのブランドのモータースポーツにおける歴史に永遠に刻まれます。これらの結果を本当に誇りに思っています。」
バンドーンとヒューズは何故マセラティと契約したのか
英国のThe Race紙によると、ヒューズは5月末にNEOMマクラーレンとの契約を、ヒューズが望む形では結べない事が明らかになると、新しいチームを探していたことが知られている。結果を残しておきながら、何故ヒューズとマクラーレンが契約を更新できなかったかは不明だ。ヒューズが離脱したマクラーレンは、後任ドライバーに現リザーブドライバーのテイラー・バーナードと契約を締結する予定だ。
バンドーンはDSからマセラティとステランティスグループに留まり続ける事になり、WECではプジョーから継続参戦する事になる。

DSペンスキーとの契約には3年目オプションが存在していたことから、バンドーンはDSペンスキーから解雇される可能性がある事を知っていた。またプジョーWECとの契約更新交渉もこの夏に行われる予定であり、ストフェルをステランティスファミリーに留める為に長い交渉が行なわれていた。
一時はエンビジョンに行く可能性が濃厚とみられており、またWECにおいても他メーカーと交渉していたことが知られているが、結局マセラティ移籍で決着となった。ダルバラが最終的にマセラティから離脱となったのも大きな決め手と見られている。
なおそのエンビジョンは現在のロビン・フラインス/セバスチャン・ブエミで来シーズンも継続と見られており、これも近日中に発表される。
プジョーWECの来シーズンにおけるドライバーラインナップは、秋以降まで発表の予定はない。






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