史上最速Gen4、東京E-Prixで「テストラン」実施か。女性テストも継続へドッズCEOが計画明かす。

史上最速Gen4、東京E-Prixで「テストラン」実施か。女性テストも継続へドッズCEOが計画明かす。

 フォーミュラEは、今月20日からフランスのポール・リカール・サーキットで来季導入の次世代マシンGen4の走行テストを開始する。最高出力約815馬力を誇るこの新型車は、フォーミュラE史上最速を塗り替えることとなるが、さっそく今年、日本で見逃せない展開がおこりそうだ。
 今年7月に東京ビッグサイト周辺で開催される「2026 TDK 東京E-Prix」において、この最新鋭マシンの走行が披露される可能性が明らかになった。

 フォーミュラCEOのジェフ・ドッズ氏は、「Gen4マシンはその性能面でこれまでにない興奮を呼び起こす」と、来季マシンに強い自信をのぞかせた。同氏によれば、フランスでのテスト終了後には世界各地のレース会場でのマシン展示を計画しているという。

 さらにドッズCEOは、実際のコースを用いたテスト走行についても「多くのレースでテストランを行う予定です。三亜と上海、そしてここ日本でもドライブをしているでしょう。」と、具体的な見通しを明かした。

 フォーミュラEの各大会では、予選やレースのセッションの合間に1時間から2時間の「プロモーターセッション」が設定されており、これまでも他カテゴリーで活躍するドライバーらが公式マシンのステアリングを握り、デモランを披露してきた。今年の東京E-Prixにおいてこれらの時間枠でGen4マシンが実走すれば、日本のファンが来シーズン開幕に先駆けてその雄姿を直接目にすることも可能となる。

開発中のGen4マシン Photo : Formula E

 来季導入されるGen4は、最大出力約815馬力を発生させるフルタイム4WD(四輪駆動)へと進化し、予選とレースで異なる二つのエアロパッケージを使い分ける。また、タイヤメーカーは日本のブリジストンとなる。
 参画するマニュファクチャラーは、日産、ポルシェ、ジャガー、ステランティス、ローラ、マヒンドラの既存6社。チームとしては、オペルがステランティスのパワートレインを搭載しての新規参戦を表明している。

 現行マシン”Gen3”は、アタックモード使用時のみ四輪駆動が導入される仕様で、低ダウンフォースによって多くの接近戦を生み出してきた。一方で、Gen4では高速化に伴いダウンフォース量が増加し、ドライバーに求められるフィジカル面も大きく変化することが予想される。

囲み取材を受けるドッズCEO(中央右)と野田樹潤(中央左・ジャガー開発ドライバー)

 こうした状況下で、ドッズCEOは2年連続で開催されている女性テストに関連し、女性ドライバーの参画を支援する技術的ロードマップについても言及した。
「現在のGen3マシンにはパワーステアリングがないため、必要とされる上半身の筋力は非常に高いものになります。しかし、Gen4マシンではパワーステアリングが搭載され、より長い時間のドライブが容易な車になります。これらの技術面の導入は、トップクラスの女性タレントが参加することも視野に入れて開発した点の一つです。」と、技術的なハードルを低減する取り組みで多様な才能を受け入れる姿勢を明かした。

 また、開幕前公式テストの一環として定着している女性限定テストについても、「来年の開催を約束しています。11月のバレンシア公式テストに合わせて女性テストを行う予定です。また、シーズンの途中に2回目の女性テストを行うことも検討しています。」と述べ、新マシン導入以降も継続的な機会創出を約束した。

日産から女性テストに参加するアビー・プリング


(文・写真=矢野 巧)

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