
ジャガー・TCS・レーシングは、来シーズン導入の新型マシン開発車両「Jaguar GEN4 proto_TYPE」を公開した。
4月20日から南フランスのポール・リカール・サーキットで開催されるGen4テストを前に、全10チームの先陣を切ってアンベールされた。マニュファクチャラーから次世代マシンの実車が披露されるのは、これが初めてとなる。
電動自動車による世界選手権であるフォーミュラEにとって史上最も速い車となる「Gen4」マシンは、最大600kWのパワーに加え、フルタイム4WD(四輪駆動)を備え、現行車両の約5倍にも及ぶフロントアクスル出力を発揮する。

ジャガーの最新シミュレーションによれば、600kWモードの「Jaguar GEN4 proto_TYPE」は、モナコ市街地コースのトンネル出口で277km/hという最高速度に到達するという。
このテストリバリーには、その象徴である「277KP/H」の数値が刻まれている。あわせて描かれているのは、公道レースの象徴、モナコ市街地コースにおける歴代4世代の最高速データだ。
このシミュレーション速度は、現在のGen3 Evoを30km/h以上上回り、初代Gen1マシンと比較すると約80km/hもの高速化を果たすもの。2016年の参戦以来、ジャガーが掲げてきた「Race to Innovate」戦略の一環として歩んできた技術進歩を証明する数値だという。


次世代のGen4マシンにおいて、車体のワンメイク制は従来通り維持されるが、マニュファクチャラーが独自開発できる範囲は大幅に拡大する。従来のモーターやインバーター、リアサスペンション等に加え、新たに前後ブレーキ・バイ・ワイヤやDC/DCコンバーターが開発可能領域に含まれることとなった。
ジャガーの技術統合マネージャーであるジャック・ランバートは、「自社開発のパワートレインを通じ、常に学びを得ています。そして開発範囲の拡大により、次世代のジャガー市販EVに向けてトラック上で革新的な技術をリードし続けることが可能です。」と、モータースポーツで培われた技術を市販車へと展開する”Race-to-Road”への自信をのぞかせた。

チーム代表のイアン・ジェームスは「フォーミュラEはジャガーがEV技術の最前線に立つための最高の舞台です」と語る。
また、「このユニークなテストリバリーは、これまでの参戦の歴史と10年間のレースを通じた巨大な技術的・性能的進化を象徴しています。新型マシンの生のスピードは信じられないほど。早くトラックでお見せしたい。」と、来週に迫るポール・リカールテストへの期待をあらわにした。
(文=矢野 巧・写真=Jaguar TCS Racing)




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