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ウェーレインがポール、デニスまで2点差 予選チームオーダーも「3点が決め手になる可能性は高い」

15日、ABB FIA フォーミュラE世界選手権の第16戦ロンドンE-Prixで、ポルシェのパスカル・ウェーレインがポールポジションを獲得した。

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ウェーレインがポール、デニスまで2点差 予選チームオーダーも「3点が決め手になる可能性は高い」

 15日、ABB FIA フォーミュラE世界選手権の第16戦ロンドンE-Prixで、ポルシェのパスカル・ウェーレインがポールポジションを獲得した。3ポイントを手にし、チャンピオンシップ首位のジェイク・デニスとの差を2ポイントに縮めた。

 第16戦の予選では、チャンピオンシップ4位のオリバー・ローランドがグループ予選で敗退。デュエル予選では、首位のデニスがクォーターファイナルで敗退すると、セミファイナルではランキング2位のミッチ・エバンスも敗退した。これにより、チャンピオンシップトップ4のうち、ウェーレインのみがポールポジションを争うファイナルへ進出した。

 デュエルファイナルでは、ポルシェ・フォーミュラEチームのチームメイト、ニコ・ミュラーと対戦。ミュラーがセクター1でウェーレインを上回ったものの、最終的にはバックオフし、ウェーレインにポールポジションを譲る形となった。

 ポールポジションによる3ポイントを加えたウェーレインは、エバンスと並ぶ144ポイントに浮上。タイトル争いで大きな一歩を踏み出した。ウェーレインは「このポイントは非常に重要になる可能性があります」と予選を振り返った。
「チーム全体が本当に素晴らしい仕事をして、(ポルシェの)2台をフロントローに並べることができました。最後に予選1位と2位を獲得したのがいつだったのか、そもそも過去にあったのか…。だから、本当にうれしいです」

 グループ予選をトップタイムで通過すると、デュエルクウォーターファイナルでは「セーフティなラップだった」と無線を飛ばすほどの好パフォーマンスを見せファイナルまで勝ち進んだ。
「素晴らしい感触でした。グループ予選でトップタイムを記録でき、そこから少しずつペースを上げていきました。デュエルでは、リスクを取りすぎることなく走ることができました」

 決勝では、ウェーレインの隣にチームメイトの並ぶフロントローとなる。チャンピオンシップ争いのライバルを後方に従える絶好のグリッドだが、状況に頼らず「自身がレース展開をコントロールできるよう集中する」と語った。
「このレースに勝つためにベストを尽くします。最高のポジションからスタートしますし、週末を通して車は速いですから、自分でコントロールできるようフォーカスしていきます。」

 一方で、自身2度目のポールポジション獲得の可能性があったものの、チームメイトに譲る形となったミュラーは、「チームとしてうまくやり切ることができました」と振り返った。
「2台ともグループ予選でトップタイムを出すことができました。車は300kWでも、350kWでも速かったものの、僅差の争いでしたから実際に自分たちが一番速いどうかわかりませんでした。ですが、重要なところでラップをまとめることができて、2台ともファイナルまで進むことができました」

 数字上はミュラー自身もチャンピオンシップ争いに残っているなかでの“チームオーダー”となったが、ミュラーは「互いの邪魔をしない」というポルシェの戦略を明らかにした。
「チャンピオンシップの最後に3ポイントが決め手になる可能性があることは明らかです。僕たちがお互いの邪魔をすることはありません」

 オーバーテイクが難しいロンドンでフロントローを独占したポルシェ。ウェーレインのドライバーズチャンピオン獲得に向け、理想的なグリッドを手にしたものの、決勝で自身が後続を抑える“護衛役”を担う可能性について問われると、「チームズチャンピオンシップのため2台ともポイントを獲得する必要があります」と答えた。
「ここではオーバーテイクが難しいですから、予選で前方に並べるように集中してきました。レースでもできるだけ多くのポイントを持ち帰れるようにすることが重要になります」

「今日はかなりアクションの多いレースになると思いますが、フロントローを独占してスタートできます。しかしPIT BOOSTもありますし、常に気を抜かず、あらゆる場面で警戒していなければなりません。今夜いくつかトロフィーを持ち帰って、明日また戦えればと思います。」

 ポルシェは、チームズチャンピオンシップでもジャガーとの差を11ポイントに縮め決勝に挑む。一方で、ドライバーズチャンピオンシップ首位のデニスは5番手グリッド、2位のエバンスは3番手グリッドからのスタート。エバンスを擁するジャガーは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが7番手につけた。それぞれデュエル予選最後のアタックに苦しんだものの、両名とも「レースは戦える」とコメントしておりレースペースに自身を持っていることがうかがえる。

 9人のドライバーがチャンピオンを争う残り2レース。その最初の戦いとなる第16戦ロンドンE-Prixは、日本時間23時05分にスタートする。

(文=矢野 巧)

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