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ウェーレインが激闘の末にワールドチャンピオン獲得!バーナードが初優勝【第17戦 ロンドンE-Prix 決勝】

ABB FIA フォーミュラE世界選手権の第17戦ロンドンE-Prixが開催され、決勝レースではDSペンスキーのテイラー・バーナードがシーズン最終戦を制し自身初優勝を飾った。

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ウェーレインが激闘の末にワールドチャンピオン獲得!バーナードが初優勝【第17戦 ロンドンE-Prix 決勝】

ABB FIA フォーミュラE世界選手権の第17戦ロンドンE-Prixが開催され、決勝レースではDSペンスキーのテイラー・バーナードがシーズン最終戦を制し自身初優勝を飾った。そして14位でチェッカーフラッグを受けたポルシェのパスカル・ウェーレインが、2024年以来2度目となるドライバーズ・ワールドチャンピオンに輝いた。

シーズン12(2025-26)の最終戦は、ひとつの時代を締めくくるレースでもある。2022/23シーズンから4年間続いたGEN3/GEN3 Evo規定はこのレースで終了し、来季からは大幅に性能を向上させた新型マシン「GEN4」へ移行。4年間にわたってタイヤを供給してきたハンコックにとっても最後のレースとなった。

さらに、初年度からフォーミュラEを戦ってきたルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ・ABT)とセバスチャン・ブエミ(エンビジョン)にとって最後の一戦。ミッチ・エバンスも、10年間をともにしたジャガーでのラストレースを迎えた。

この第17戦でドライバーズタイトルを争うのは、ランキング首位のウェーレイン、5ポイント差のジェイク・デニス(アンドレッティ)、21ポイント差のエバンスの3人。
予選ではニック・デ・フリースとエドアルド・モルタラのマヒンドラ勢がフロントローを独占し、ウェーレインが3番手、エバンスが5番手。一方のデニスは16番手に沈んだ。

35周のレースがスタートすると、マヒンドラ勢がワンツーを維持。ウェーレイン、ニコ・ミュラー(ポルシェ)、エバンスが続いた。

序盤から大きく動いたのが、ジャガーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。3周目に4分間のアタックモードを起動すると、一気にポルシェ勢へ接近。次々と順位を上げ、ウェーレインの前へ飛び出した。

5周目にはウェーレインも4分間のアタックモードを使用。しかしダ・コスタはアタックモードが切れた後も徹底的にウェーレインを抑え込む。タイトル争いではエバンスを援護し、チームズ選手権ではポルシェを退けなければならないジャガーにとって、ウェーレインを後方へ押し下げることには大きな意味があった。

Photo by Sam Bagnall/LAT Images

ウェーレインは8周目の最終コーナーでようやくダ・コスタを攻略したものの、その間に前方とのギャップは拡大。さらに11周目には再びダ・コスタに前へ出られ、前日のポール・トゥ・ウィンとはまったく異なる苦しいレースを強いられた。

その後方ではエバンスがミュラーを攻略し、タイトル獲得へ望みをつなぐ。一方、16番手スタートのデニスはなかなか順位を上げられず、レース中盤になってもトップから大きく離されたままだった。

Photo by Sam Bagnall/LAT Images

レース中盤、ディ・グラッシがエンジニアからの指示を受けてマシンを止める。フォーミュラE最初のレースを制し、初年度からシリーズを支えてきたチャンピオンの長いキャリアが、ここで幕を閉じた。

終盤に入ると、各車が残していたアタックモードを使い始め、レースは一気に混沌としていく。

28周目、ダ・コスタとの激しい攻防を続けていたウェーレインは集団に飲み込まれ、11番手まで後退。ポイント圏外へと転落した。一方、後方から追い上げたデニスは30周目には7番手まで浮上。この時点の順位なら、デニスが逆転でチャンピオンを手にする状況となった。

ウェーレインは最後の4分間のアタックモードを投入し、再び前進を狙う。そして32周目、ついにタイトルを争うウェーレインとデニスがコース上で交錯。両者は接触して大きく後退し、タイトル争いは一瞬にして別の形へと変わった。

一方、先頭争いではアタックモードを最後まで温存していたバーナードが猛追。レースを支配してきたマヒンドラの2台を終盤に攻略し、そのままトップでチェッカーを受けた。

Photo by Simon Galloway/LAT Images

バーナードが優勝、2位デ・フリース、3位モルタラでマヒンドラ勢がダブル表彰台。タイトル獲得のためには優勝が必要だったエバンスは4位まで追い上げたものの届かず、ブエミが5位に入った。ウェーレインは14位でノーポイント、デニスも18位に終わった。

結果として、ウェーレインをポイントで逆転できるドライバーは現れなかった。169ポイントのウェーレインが、デニスを5ポイント、エバンスを9ポイント上回り、2023-24シーズン以来となる自身2度目のワールドチャンピオンを獲得した。複数回のフォーミュラE王者はジャン=エリック・ベルニュに続いて史上2人目となる。

一方、チームズ・ワールドチャンピオンはジャガーTCSレーシングが獲得。すでにマニュファクチャラーズタイトルを決めていたポルシェは、ドライバーズとの2冠を手にしたものの、フォーミュラE史上初となる3冠達成には届かなかった。

最後まで誰が王座を手にするのか分からない混戦の末、ウェーレインがノーポイントながらタイトルを獲得し、バーナードが最終戦を制した。

4年間にわたったGEN3時代は、その最後までフォーミュラEらしい波乱に満ちたレースで幕を閉じた。

ABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン12 第17戦 ロンドンE-Prix 結果

1位 テイラー・バーナード(DSペンスキー)
2位 ニック・デ・フリース(マヒンドラ)
3位 エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)
4位 ミッチ・エバンス(ジャガー)
5位 セバスチャン・ブエミ(エンビジョン)
6位 ニック・キャシディ(シトロエン)
7位 ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン)
8位 ペペ・マルティ(クプラ・キロ)
9位 オリバー・ローランド(日産)
10位 ノーマン・ナトー(日産)
11位 マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
12位 ニコ・ミュラー(ポルシェ)
13位 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)
14位 パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)
15位 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)
16位 ダン・ティクタム(クプラ・キロ)
17位 ゼイン・マローニ(ローラ・ヤマハ・ABT)
18位 ジェイク・デニス(アンドレッティ)
リタイア ジョエル・エリクソン(エンビジョン)
リタイア ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ・ABT)

(文=河合優利)

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