
ABB FIA フォーミュラE世界選手権17戦のロンドンE-Prixで、DSペンスキーのテイラー・バーナードが自身初の優勝を飾り、フォーミュラE史上最も若い22歳76日での優勝者となった。
同時に、ペンスキーへパワートレイン(PT)を供給してきたDSオートモビルズはこのレースをもってフォーミュラEから撤退。最後のレースを優勝で飾り、11年間にわたる歴史に幕を下ろした。
また、DSペンスキーの優勝によって、今季はフォーミュラE史上初めて全チームが表彰台を獲得するシーズンとなった。
第17戦では、6番手からレースをスタートしたバーナードは、終盤に最後のアタックモードを起動し、残り2周で前を走っていたマヒンドラのニック・デ・フリースをオーバーテイク。そのままトップでチェッカーフラッグを受け、待望の初優勝を手にした。

22歳76日での勝利となったバーナードは、フォーミュラE史上最年少優勝記録を更新する最後の機会となったロンドンE-Prixで優勝を成し遂げたことについて「信じられない」と喜びを語った。
「自分たちが成し遂げたことを、まだ実感しきれていません。シーズンを優勝で終え、僕は今、フォーミュラE史上最年少の優勝者になりました。言葉では言い表せない気持ちです」
昨季は2度の優勝を記録したDSペンスキーだが、今季は第17戦まで表彰台から遠ざかっていた。チームにとってもDSオートモビルズの撤退前最後のレースとなっただけに、バーナードは今回の勝利がチームへの「最高のプレゼント」になったと振り返った。
「本当につらいシーズンが続いていました。夜も寝ずにシミュレーターワークに励むような日々も報われずにいました。懸命に努力してきたチーム全員が、この結果を手にするにふさわしいと思います。この勝利は、チームのみんなに贈ることができる最高のプレゼントです」
一方、優勝を手にしたペンスキーだが、PTを供給してきたDSオートモビルズが撤退することで、来季以降の参戦については不透明な状況が続いている。チームは資金面での問題を抱えているとみられており、今季からペンスキーに加入したバーナードの来季以降のシートについても、現時点では明らかになっていない。

また、同じくDSペンスキーから参戦していたマキシミリアン・ギュンターは、ロンドンE-Prix終了後にチームからの離脱を発表した。
チームとの最後のレースになった第17戦を「波乱の多いレースになると予想していましたが、実際その通りになりました。いくつかポジションを上げ、ポイント圏外ではあるものの11位でフィニッシュすることができましたし、ポジティブな形でシーズンを終えるために持てるすべてを出し切りました」と振り返った。
フォーミュラEで4勝を挙げ、これまで最年少優勝記録を保持していたギュンターは、自身の記録を更新したチームメイトを祝福するとともに、DSの最後のレースが勝利で終わったことへの喜びを明かした。
「フォーミュラE初優勝を飾ったテイラー(・バーナード)、そしてこの最後の成功を収めたチームを祝福したいと思います。DSオートモビルズにとって、フォーミュラEでの旅を締めくくるには素晴らしい形だったと思います。そして、この最後の喜びの瞬間を経験できたことをとてもうれしく思っています」
ステランティスグループの一員としてシーズン2からフォーミュラEに参戦したDSオートモビルズは、ドライバーズチャンピオンシップとチームズチャンピオンシップを2年連続で制した史上初のブランドでもある。
DSテチータ、DSペンスキーの2チームを通じて151レースを戦い、4度のタイトル、19勝、55回の表彰台を記録。フォーミュラEを代表するマニュファクチャラーとして11年間にわたり活動したDSは、Gen3時代最後のレースで勝利を収め、その歴史に幕を下ろした。









コメント(0)
コメントを残す