
ゼイン・マロニーは、日産・フォーミュラEチームからABB FIA フォーミュラE世界選手権2026/27シーズンを戦う。今年9月に2年間をともにしたローラから移籍し、Gen4マシンでの新シーズン開幕に向けて開発テストを進めている。
Gen4は常時4輪駆動や最大600kWの出力に、2種類のダウンフォースレベルを使い分ける。マロニーは実車での開発を通じてマシンはとても楽しいと語っており、フォーミュラEにとって新たな世界へと引き上げるものになると期待を示した。
「シリーズにとって非常にエキサイティングな時代になりますし、(Gen4は)フォーミュラEを次のレベルへと引き上げることができると確信しています。何が起こるかを正確に予想することは誰にもできませんが、走行したときの感触は素晴らしいものでした」
マシンの特性が大きく変化する一方、マロニーはレース展開について「これまでのようなペロトン(集団)レースは、引き続き見られると思います」と予測する。実際に、来季は”フルプッシュレース”とされる「E-Prix Unleashed」フォーマットが一部週末に導入されるものの、従来通りエネルギーマネージメントが必要であるとみられている。
しかし、「これまで全輪駆動を活用するアタックモードが大きなアドバンテージをもたらしていましたが、常時全輪駆動となることで、オーバーテイクは難しくなるかもしれません」と分析し、「各チームは戦略面で従来とは異なる発想を求められるでしょう」と述べた。
フォーミュラE参戦から3年目を迎えるマロニーは、新たなマシンやコンディション、新たなサーキットへの対応という課題に直面する。特にシーズン序盤においては、マシンやサーキット、路面状況などの違いに素早く対応する能力が、Gen4の適応において重要な基盤になると考えている。
「ドライバーは常に自分の走り方を変えており、同じマシンであっても、レースごとに変化させる必要があります。重要なスキルの一つは、その日のマシン、サーキット、コンディションに適応する能力です。僕たちはすでにテストで何を試せるかに焦点を当てています。実際にレースを迎えたときに、どのような選択肢があるのかを把握するためです」
来季、初めてカレンダーに組み込まれたイングランド・ブランズハッチやオランダ・ザントフォールトのサーキットは、自身のキャリアにおいて実績を残してきたものであり、「僕にとって良い思い出のある場所もあります。ブランズハッチでは英国F4のタイトルを獲得しましたし、ザントフォールトではFIA F3で優勝しました。どちらも大好きなサーキットです」と語った。
同じく初開催となるアメリカ・サーキット・オブ・ジ・アメリカズは初走行のコースであるものの、「高速で流れるようなレイアウトのセクター1が印象的です。フォーミュラEでは全般的に魅力的なサーキットを訪れるので、すべてが楽しみです」と期待を寄せている。
日産加入後、23歳のマロニーはチームとの相互理解を深めているとし、「シーズン序盤の目標は、チームとうまく連携し開幕戦を迎える前に必要なことをすべて理解することです」と開幕を前に目標を語った。さらに、「キャリアを通じて、純粋な速さという点では常に上位で戦えてきました。これからは、チームと僕がお互いに何を必要としているのかを理解することが重要です」と自身の速さへの自信を強調したうえで、「フォーミュラEでは、それが難しい場合もあります。まずは手順や作業の進め方を正しく整えることに集中し、その先に結果がついてくると考えています」と述べた。
チームメイトとなるのは2024/25シーズンチャンピオンのオリバー・ローランド。マロニーは、ジュニアカテゴリーからステップアップしていく段階で目標としていたドライバーだとも語っていたローランドとの仕事に期待を寄せる。また、「マシン開発に関してとても率直で、僕にとってもチームにとってもありがたいです」と、自身が適応を進めるうえで助けになっていると述べた。
「経験豊富で、チャンピオンにもなったオリー(・ローランド)と一緒に仕事ができるのは素晴らしいことです。彼からできる限り多くを学びたいと思っています。グリッドのなかでもトップクラスのドライバーですし、日産・フォーミュラE。チームもトップクラスのチームです。だからこそ、僕たちは強力な組み合わせになれると思います。一緒に成功したシーズンを送りたいですね」





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