
ポルシェのパスカル・ヴェアラインは、大荒れのロンドンE-Prixレース1で優勝。ランキング3位から一気に1位に躍り出た。

タグ・ホイヤー・ポルシェのパスカル・ヴェアラインは、日曜日のシーズン最終戦に向け、今シーズン3勝目を挙げ、ドライバーズランキングで首位に立った。ヴェアラインは力強い走りを見せ、ジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスと接戦を展開。最終的にエバンスは2位でフィニッシュ。ジャガーのチームメイトで元ランキングリーダーだったニック・キャシディは、ダメージを最低限に抑える為のレースとなり、7位に終わった。
ヴェアライン22周目にトップに立ち、レース前半はジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスとエンビジョン・レーシングのセバスチャン・ブエミの後ろや間を走りながら、2人に対して3%も節約する事に成功した。
ポルシェはヴェアラインに対し、他車との間隔が広がり、周囲のドライバーが アタックモードを使い切った後にアタック モードを 2 回起動させるという巧みな戦略を実行。結果的にヴェアラインは2回アタックモードを起動した後もトップを維持する事に成功した。
マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターにとっては悔しいレースになった。グリッド11番手から順位を上げて2位になったものの、2度目のセーフティカー後にギアボックストラブルでリタイアとなった。
マヒンドラ・レーシングのニック・デ・フリースは14位から4位までジャンプアップ。シーズン10でここまでの自身とチームのベストフィニッシュを果たした。チームメイトのエドアルド・モルタラも16位から、デ・フリースの後ろとなる5位フィニッシュを果たした。
ニコ・ミュラーは、ABTクプラでの最後の週末であるが、見事6位フィニッシュでポイント獲得を果たした。
一方、ランキングトップであったジャガーTCSレーシングのニック・キャシディは、予選で17位と沈み、さらにアタックモードの起動を2回逃すという最悪のレースであった。ただ他ドライバーの接触などで最終的に7位フィニッシュとなり、6ポイントを獲得した。
ジャン=エリック・ベルニュ(DSペンスキー)、オリバー・ローランド(日産)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)はそれぞれレース中に接触があり、 チャンピオン獲得の望みは絶たれた。
現状では、タイトル争いのトップ3の差はわずか7ポイントで、ウェーレインが180ポイントでトップに立ち、エバンスが177ポイント、キャシディが173ポイントとなっている。
チームランキングでは、ジャガー TCS レーシングがタグ・ホイヤー・ポルシェを 36ポイント差でリードしている。新設されたマニュファクチャラーズトロフィーでは、ポルシェがリードしてるがジャガーとの差は 8 ポイントにまで縮まった。
詳細なレースレポート
ミッチ・エバンスが力強いスタートを切り、ブエミがすぐ後ろを追う展開となった。そしてノーマン・ナトが3位に躍り出た。後方では波乱があり、ジェイク・デニスがロビン・フラインスを壁に押しやり、フラインスは壁に激突。これにサム・バードも巻き込まれ、セーフティーカーが導入された。
5 周目にレースは再開。アタックモード合戦となった。この際キャシディはアタックモードの起動に失敗。 大きなロスとなった。
その後、今度はジェイク・デニスがターン16にてジャン=エリック・ベルニュと接触。2台の車が重なり合う形でストップした。
その直後、今度はオリバー・ローランドが最終コーナーでアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと衝突し2台ともストップ。ローランドは再スタート出来たが、ダ・コスタはフロント サスペンションが損傷し、リタイアを余儀なくされ、チャンピオンシップの望みは断たれた。「この男は負けず嫌いだ」とダ・コスタは語り、3 連勝の記録はここでストップとなった。
ブエミは10周目に、エバンスを抜きトップに。一方、デニスはチャンピオンシップリーダーのキャシディと接触。キャシディはステアリングが曲がってしまったものの、タイトル獲得の望みを繋ぐべく奮闘した。
前方では、エバンスとブエミがアタックモードに入り、エバンスが先頭に。その間にヴェアラインは追い上げ、すぐに2位に浮上。22周目にはトップに立った。
その頃キャシディはストフェル・バンドーンと接触していたもののレースを続行。ただ再びアタックモードの起動に失敗し、タイムロスしてしまった。この際彼はビーコン(アクティベートゾーンに入る際、マシンを感知するセンサー)が機能していないと無線で不満を漏らしていた。
その後ヴェアラインがエバンスはアタックモードを巧みに使いながら、ポジションを争うスリリングな展開に。最終的に前に出たのはヴェアラインだった。
エバンスはエネルギー管理に苦しみ、マセラティのマクシミリアン・ギュンターに抜かれて3位に後退。ただその後ギュンターはギアボックストラブルが発生。マセラティMSGレーシングの不安は続き、ユアン・ダルバラはベルニュとの接触でフロントウイング交換を余儀無くされた。
レース終盤には、ノーマン・ナトと日産のサッシャ・フェネストラズがレース接触。サッシャには5秒ペナルティが課された。
首位を走っていたヴェアラインは冷静さを保ち続けそのまま優勝。今シーズン3勝目を果たした。エバンスが2位、セバスチャン・ブエミが3位となった。
第15戦ロンドンePrixリザルト
| P | Driver | Pts | Laps | Total Time | Gap | to prev. | Best Lap |
| 1 | Pascal Wehrlein | 25 | 39 | 55:15.7 | – | – | 01:11.9 |
| 2 | Mitch Evans | 22 | 39 | 55:16.3 | 0.617 | 0.617 | 01:11.7 |
| 3 | Sebastien Buemi | 15 | 39 | 55:17.1 | 1.457 | 0.84 | 01:11.7 |
| 4 | Nyck de Vries | 12 | 39 | 55:18.0 | 2.29 | 0.833 | 01:11.9 |
| 5 | Edoardo Mortara | 10 | 39 | 55:29.6 | 13.897 | 11.607 | 01:14.3 |
| 6 | Nico Müller | 8 | 39 | 55:29.9 | 14.227 | 0.33 | 01:14.2 |
| 7 | Nick Cassidy | 6 | 39 | 55:30.4 | 14.725 | 0.498 | 01:12.0 |
| 8 | Sam Bird | 4 | 39 | 55:30.9 | 15.209 | 0.484 | 01:12.4 |
| 9 | Stoffel Vandoorne | 2 | 39 | 55:31.5 | 15.794 | 0.585 | 01:12.6 |
| 10 | Norman Nato | 1 | 39 | 55:32.2 | 16.515 | 0.721 | 01:13.2 |
| 11 | Lucas di Grassi | 0 | 39 | 55:32.6 | 16.977 | 0.462 | 01:13.3 |
| 12 | Sergio Sette Camara | 0 | 39 | 55:33.1 | 17.419 | 0.442 | 01:11.7 |
| 13 | Dan Ticktum | 0 | 39 | 55:33.9 | 18.249 | 0.83 | 01:12.0 |
| 14 | Sacha Fenestraz | 0 | 39 | 55:34.4 | 18.712 | 0.463 | 01:13.7 |
| 15 | Oliver Rowland | 0 | 39 | 55:36.7 | 21.036 | 2.324 | 01:12.8 |
| 16 | Jake Dennis | 0 | 39 | 55:48.8 | 33.186 | 12.15 | 01:14.2 |
| 17 | Jean-Eric Vergne | 0 | 39 | 56:00.9 | 45.199 | 12.013 | 01:12.2 |
| 18 | Jehan Daruvala | 0 | 38 | 55:50.1 | – | – | 01:13.4 |
| DNF | Maximilian Günther | 0 | 33 | 46:54.9 | – | – | 01:13.1 |
| DNF | Jake Hughes | 0 | 10 | 16:19.7 | – | – | 01:17.1 |
| DNF | Antonio Felix da Costa | 0 | 6 | 11:47.9 | – | – | 01:18.4 |
| DNF | Robin Frijns | 0 | 0 | – | – |







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