
フォーミュラEは7日、ソフトウェア企業COMSOLと複数年のパートナーシップを締結し、同社を「公式マルチフィジックスパートナー」に迎えることを発表した。
スウェーデンで設立されたCOMSOLは、マルチフィジックス・シミュレーションやコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)向けのソフトウェアを開発・提供している。今回のパートナーシップでは、フォーミュラEとCOMSOLのエンジニアが「COMSOL Multiphysics」を活用し、複数の物理現象が相互に作用する技術的課題の解析に取り組む。
フォーミュラEのマシンは、電気、熱、構造、電磁気、流体、バッテリーなど複数システムが限られた条件下で統合されており、COMSOLのシミュレーション・ソフトウェアと専門知識を活用し、物理現象が相互作用するレースの多岐にわたる側面にどのような影響を及ぼすかを理解できるよう支援する。また、シミュレーション・アプリやデジタルツインを活用し、従来のモデリング・ワークフローの枠を超え、物理現象に基づく知見をより広く活用可能にする方法も模索する。
COMSOLの製品管理担当副代表であるビョルン・ショディン氏は、「フォーミュラEは、複数の現象が関与し絶えず相互に作用し合っているため、マルチフィジックス・シミュレーションの重要性を示す好例です。フォーミュラEの技術チームと直接連携し、こうした現実世界の課題解決にCOMSOL Multiphysicsを活用できることを大変嬉しく思います」と述べた。
フォーミュラEの最高技術責任者であるダン・チェロブリエ氏は「テクノロジーはフォーミュラEの中核をなすものです。COMSOLとのパートナーシップは我々にとって極めて有意義であり、エンジニアリング能力を真に高めるものとなります」と語った。
「COMSOLは、多種多様な物理的効果が関連し合う複雑なシステムを理解するための強力な環境を提供してくれますが、その可能性は個々のシミュレーションにとどまりません。特に、AI支援モデリング、エージェント型ワークフロー、デジタルツインといった技術が、エンジニアによるモデルとの対話や設計の検討をどのように支援し、シミュレーションから得られる知見をより利用しやすくできるかという点では、私たちが電動レースの限界に挑み続ける上で重要な要素となります」
COMSOLは今回の発表に合わせ、2026年中にリリース予定の「COMSOL Multiphysics」バージョン2027についても発表した。新バージョンには、電気モーター向けのモデリング機能、システムレベルのシミュレーション、エージェントベースのモデリング、シミュレーションアプリの作成機能の拡充など、高度なエンジニアリングワークフローを想定した新機能が盛り込まれる。







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