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ポルシェのウェーレインが完勝。FCYに泣いたエバンスは8位【第16戦 ロンドンE-Prix 決勝】

ABB FIA フォーミュラE世界選手権 第16戦 ロンドンE-Prixの決勝レースは、パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。 レースは全38周。

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ポルシェのウェーレインが完勝。FCYに泣いたエバンスは8位【第16戦 ロンドンE-Prix 決勝】

ABB FIA フォーミュラE世界選手権 第16戦 ロンドンE-Prixの決勝レースは、パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。

レースは全38周。各ドライバーには6分間のアタックモード使用と、1回のピットブーストが義務付けられた。

フロントローを独占したのはポルシェ。ポールポジションのウェーレインに、チームメイトのニコ・ミュラーが続く。

ドライバーズランキングでは、ウェーレインとミッチ・エバンス(ジャガー)が首位ジェイク・デニス(アンドレッティ)を2ポイント差で追う状況。

スタート直後、ポルシェはウェーレインを先行させ、ミュラーが後続を抑える形でレースを進めた。

Photo by Sam Bagnall/LAT Images

ウェーレインは序盤に数秒のリードを築き、その後方では3番手のエバンスがミュラー攻略の機会をうかがった。

6周目、ゼイン・マローニ(ローラ・ヤマハ・ABT)がターン9付近でストップし、フルコースイエロー(FCY)が導入された。

レース再開後もポルシェ勢が1-2体制を維持したまま、中盤からピットブーストを巡る戦略戦が始まった。

17周目、エバンスがミュラーより先にピットブーストを実施。単独で走れるアウトラップを利用し、アンダーカットを狙った。

翌18周目にミュラーがピットへ入ると、エバンスは直後にアタックモードを起動。ミュラーはわずかに前でコースへ戻ったものの、アタックモードによる出力差を活かしたエバンスがすぐにオーバーテイクし、2番手へ浮上した。ウェーレインに対しても差を縮め始め、レースはポルシェ対ジャガーの直接対決になるかに見えた。

Photo by Joe Portlock/LAT Images

しかし21周目、流れが大きく変わる。

ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ・ABT)がターン9でクラッシュし、2度目のFCYが導入された。

まだピットブーストを残していたウェーレインは、このFCY中にピットイン。

デニス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)、ダン・ティクタム(クプラ・キロ)らも同時にピットブーストを消化した。

一方、エバンスはすでに通常のレーススピードのなかでピットブーストを終えていたため、このFCYで大きくタイムを失う形に。

22周目にレースが再開された時点で、ウェーレインとエバンスの差は約32秒。10位まで順位を下げる。それまで僅差だったトップ争いは、FCYのタイミングによって完全に分断された。

その後、全車がピットブーストを終えると、ウェーレインが首位へ復帰。後方ではランキング首位のデニスが追い上げを開始した。

29周目、デニスはターン1でダ・コスタをオーバーテイク。さらに翌30周目にも同じターン1でティクタムを攻略し、2周連続のオーバーテイクで2番手まで浮上した。

Photo by Sam Bagnall/LAT Images

しかし、首位ウェーレインとの差は約7秒。デニスがペースを上げてもその差は大きく縮まらず、ウェーレインが安定したリードを維持した。

一方、FCYで順位を落としたエバンスも終盤に反撃。

33周目には、ニック・キャシディ(シトロエン)がミュラーを狙った瞬間に、そのさらにインへ飛び込み、2台を一気にオーバーテイクする場面も見せた。

34周目にはダ・コスタがティクタムを抜き、3番手へ浮上。

35周目に追加周回が1周と発表され、レースは39周となった。

終盤もデニスはウェーレインを追い続けたものの、約6秒の差は最後まで大きく縮まらなかった。

39周目、ウェーレインがトップでチェッカーフラッグ。

ポルシェが最終戦ロンドンのために用意したヒストリックカラーの99X Electricを駆り、ポールポジションから完璧なレース運びで勝利を飾った。

Photo by Simon Galloway/LAT Images

ウェーレインにとっては、ジェッダ、上海に続く今シーズン3勝目。

2位にはデニス、3位にはダ・コスタが入り、フォーミュラEのチャンピオン経験者3人が表彰台を独占した。今週末限りでフォーミュラEから引退するセバスチャン・ブエミ(エンビジョン)は4位。エバンスは8位でチェッカーを受けた。

中盤まではウェーレインを直接追う位置につけていたものの、ピットブースト直後のFCYによって大きく順位を落とす不運に見舞われ、ドライバーズタイトル争いでも痛い結果となった。

オリバー・ローランド(日産)は終盤に順位を上げ、10位でフィニッシュするとファステストラップも記録。しかしランキングではライバルに大きく差を広げられ、チャンピオン獲得の可能性を失った。

ウェーレインはチェッカー直後、無線で「新しいソフトウェアが素晴らしかった」とチームへ報告。

タイトル争いの最終局面で、ポルシェとウェーレインが予選から決勝まで完璧な一日を作り上げた。

最終戦 ロンドンE-Prixのは、明日も同じく日本時間23時から。ウェーレイン(169P)、デニス(164P)、エバンス(148P)の3人でドライバーズ・チャンピオンを争う。

ABB FIA フォーミュラE世界選手権 第16戦 ロンドンE-Prix 決勝レースリザルト

1位 パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)
2位 ジェイク・デニス(アンドレッティ)
3位 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)
4位 セバスチャン・ブエミ(エンビジョン)
5位 テイラー・バーナード(DSペンスキー)
6位 ダン・ティクタム(クプラ・キロ)
7位 エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)
8位 ミッチ・エバンス(ジャガー)
9位 ニック・キャシディ(シトロエン)
10位 オリバー・ローランド(日産)
11位 ニコ・ミュラー(ポルシェ)
12位 マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)
13位 ニック・デ・フリース(マヒンドラ)
14位 ジョエル・エリクソン(エンビジョン)
15位 ノーマン・ナトー(日産)
16位 フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)
17位 ペペ・マルティ(クプラ・キロ)
18位 ジャン=エリック・ベルニュ(シトロエン)
リタイア ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ・ABT)
リタイア ゼイン・マローニ(ローラ・ヤマハ・ABT)

(文=河合優利)

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