「150戦目の勝利!」「正直、昨日は自信を失っていた」Rd.5 ジェッダ E-Prix【決勝後プレスカンファレンス】

「150戦目の勝利!」「正直、昨日は自信を失っていた」Rd.5 ジェッダ E-Prix【決勝後プレスカンファレンス】

司会: サウジアラビア、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットで開催されたABB FIA フォーミュラE世界選手権 第5戦のレース後記者会見へようこそ。表彰台に登った3名をお迎えしましょう。3位、日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランド。2位、エンヴィジョン・レーシングのセバスチャン・ブエミ。そして今週末サウジアラビアでの第2レースを制した勝者、ジャガーTCSレーシングのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタです!

アントニオ、久しぶりの勝利ですね。表舞台からは見えない、裏での並々ならぬ努力があったかと思います。

©J.Hyde

ダ・コスタ: ああ、すみません……こんばんは。隣のチャンピオン(ブエミ)と喋っていました。はい、何でしたっけ?

司会: 「おめでとう」と伝えたんです。お祝いのシーンは目にしますが、そこに至るまでの裏側での苦労は計り知れないものだったでしょう。今回の勝利は格別なのでは?

ダ・コスタ: ええ。実は今週末、マシンの電子制御系を仕上げるのにかなり苦労したんです。メカニカルな部分は良かったのですが、この車は非常に複雑で……。ソフトウェア面で苦戦し、長い夜を過ごしたメカニックたちには苦労をかけました。夜のレーススケジュールだったので、連日深夜まで及びました。でも彼らは最高でしたよ。チーム内に信頼関係があり、僕のリクエストに対して彼らが全力で答えを出してくれる。それが全てです。

今年は一年中速さはありました。ただ、レギュレーション(Gen3)の末期になると、誰もが速くて競争が非常に激しくなります。ここで勝つためには、あまりにも多くの要素を完璧に揃える必要がある。だからこそ、この勝利は本当に、本当に気分がいいですね。

司会: これでフォーミュラEの5つの異なるチームで勝利を挙げたことになります。新チームでの初勝利、そしてあなたを信頼して素晴らしいマシンを用意してくれたチームに報いた今の心境は?

ダ・コスタ: 正直、もうチームを変えるのはこりごりです。大変すぎますから(笑)。でも、最高の気分ですよ。特にジャガーはフォーミュラE史上、最も成功しているチームの一つですしね。それから、今日が僕の通算150戦目だとさっき聞きました。そんな記念すべき日に勝てたのはクールですね。まだチームとはお互いを知っていく段階ですが、こうした結果が出ることで絆が深まり、シーズンの残りに向けて良い弾みがつくと思います。

司会: あなたとミッチ(エバンス)の両名が今季勝利を挙げ、新チーム代表のイアン・ジェームスにとっても、就任早々に勝利を手にできたのは大きいですね。Gen3の終わりとはいえ、ジャガーのパワートレインはここ数戦でさらに一歩前進したように見えます。

ダ・コスタ: チームには有能な人材が揃っていますし、カスタマーのエンヴィジョンとも非常にうまく協力できています。昨年いたチームでは、カスタマーチームとの関係がこれほどスムーズではありませんでした。4台のマシンが同じ方向を向いてオープンに情報を共有できれば、全員の助けになります。今日も表彰台にジャガー勢が2人、昨日もミッチが乗りました。良い流れに乗れていますし、夢のような日々を楽しんでいます。文句のつけようがないですね。

司会: トロフィーを掲げ、母国の旗を振る気分は格別でしょう。おめでとう、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ!

さて、セバスチャン・ブエミ。今季自己最高位、初の表彰台です。今日のバトルはどうでしたか?

ブエミ: やっと良い結果を残せてホッとしています。メキシコでもマシンは良かったのに1コーナーで台無しにしてしまいましたし、マイアミでも速さはあった。自分かチームのどちらかがミスをしてしまう展開が続いていました。昨日は不可抗力でグリップが全くなかったのですが、今日はすべてが上手くいきました。タイヤの状態も良く、ミスなく走れました。

最近のこうしたレース展開は僕にとって簡単ではありませんでしたが、今日の表彰台は自信に繋がります。全てを噛み合わせれば上位で戦えるとチームに示せたのも大きい。これを機に良い流れを続けていきたいですね。

司会: 昨日の「ピットブースト」でのアタックモード1回から、今日は2回に戻りました。どちらが好みですか?

ブエミ: 運に左右されることもありますが、今日はセーフティカーに邪魔されず、純粋なレース戦略で戦えたのが良かったです。アントニオは序盤にエネルギーを温存して、終盤にペースを上げるという素晴らしい仕事をしました。うちのチームは、僕を良いポジションに戻すために、まず2分間のアタックモードを消化させ、残りの6分を後に残すという完璧な判断をしてくれました。この結果を自信に変えて次に挑みます。

司会: ジェッダはドライバーに人気のコースですね。今回は東京でもナイトレースの開催が発表されましたが、夜のレースはいかがですか? ドライバーとしては朝が遅くて楽だったりしますか?

ブエミ: 朝5時に起きるのが好きな人はフォーミュラEにはいないでしょうね(笑)。できれば7時起きくらいが理想ですが。夜のレースはいいですよ。7月の東京はかなり蒸し暑くなりそうですし、ナイトレースにするのは良いアイデアだと思います。時差ボケ対策にもなりますし、2連戦ならなおさら助かりますね。

司会: おめでとう、セブ。 そしてオリバー・ローランド。今週末は対照的な2レースとなりました。昨日は何が起きたか分からず不安だと話していましたが、最後をポジティブな形で締めくくれましたね。

ローランド: ええ。正直、ここ2戦は特に予選の1ラップで自信を失いかけていました。昨夜ベッドに入った時は、今ここに座っているなんて想像もできませんでしたよ。でも、チームが遅くまで残って、解決策を見つけるためにできる限りのことをしてくれました。「もう言い訳はできないぞ」と自分に言い聞かせてリセットする助けになりました。今朝走り出した瞬間から速さを感じられた。戻ってこれて良かったですし、チームには感謝しかありません。

司会: チームラジオで「(マシンの底の)プランクが燃えている」という報告がありましたね。空中でのライトショーならぬ、地上でのライトショーについては?

ローランド: (隣の2人を指して)いや、この2人の車が焦げ臭かったんですよ(笑)。プランクが火を吹いてるって言ったんです。

司会: 調査が入ると思いますか?

ローランド: いや、そんなに見つめないでくださいよ(笑)。

司会: 今回も表彰台ですが、何より娘のハーパーちゃんにとって嬉しい結果ですね。彼女は数千人の前でも物怖じせず、アレハンドロ(フォーミュラE会長)やCEOのジェフ・ドッズとロータッチしたりして楽しんでいるようですが。

ローランド: 子供にとって、少しプレッシャーのある状況に身を置くのは成長に良いことだと思います。僕は無理強いはしていませんが、彼女自身が行きたがるんです。ロンドンの時は怖がっていたので心配しましたが、今日は自信満々でしたね。彼女はもう何度も表彰台に来ていますが、昨日のような結果だと機嫌が悪いので、父親としてはプレッシャーですよ(笑)。僕にとっては幸運の女神ですね。

司会: 将来、彼女があなたのマネージャーになるかもしれませんね。

ローランド: そうならないように育てているつもりなんですが(笑)。

司会: 改めておめでとう、オリバー・ローランド。 では、会場の記者の方から質問を受け付けます。

記者1: 皆さんおめでとうございます。素晴らしいレースでした。オリバー、昨日の結果は今日のメンタルにどう影響しましたか?

ローランド: 正直、昨日は自信を失っていました。だから今日は何としても挽回しようという強い気持ちがありました。負けず嫌いな性格なので、今朝は「やり返してやる」という一心で臨みました。

記者1: 終始トップ3をキープする見事な走りでした。

ローランド: ありがとう。

記者2: アントニオへの質問です。あなたは2018年のリヤドでの初レースで勝ち、そして今、ジェッダでの初勝利を手にしました。サウジアラビアでの最初のレースと、今の高速市街地コースであるジェッダでの勝利、それぞれの感慨を教えてください。

ダ・コスタ: 良い質問ですね。7〜8年前のリヤドの時は、「短パンを履くな」「タクシーに乗るな」なんて色々と注意されたのを覚えています(笑)。でもこの数年で、この国がいかに楽しくて素晴らしい場所かに気づかされました。ポルトガル人(クリスティアーノ・ロナウドら)もサッカー界で活躍していますしね。レストランも場所も最高です。

リヤドもジェッダもフォーミュラEにとって素晴らしい舞台です。来年Gen4マシンが導入されれば、さらに素晴らしいスペクタクルになるでしょう。サウジアラビアはテクノロジーや選手権を推進する重要なパートナーです。ここでまた何年もレースができることを楽しみにしています。

記者3: 3人に質問です。リヤドとジェッダ、どちらのコースが好きですか?

ローランド: 難しい質問だ。リヤドも本当に好きでしたが、ここも素晴らしい。

ダ・コスタ: リヤドはGen2マシンには最適でしたが、今のGen3マシンには、このジェッダの流れるようなレイアウトや1ラップの攻めがいがある感じが合っていると思います。

ローランド: ここはグリップが高いのがいいですよね。ただ、リヤドのセクター1の度胸試しのような感じも捨てがたい。正直、どちらもフォーミュラEに合っています。

ブエミ: 比較は難しいですが、ジェッダの方が道幅が広く、インフラも整っています。オーバーテイクもしやすい。リヤドは予選重視のコースでした。これからのフォーミュラEの進化、特にGen4マシンの性能を考えると、リヤドよりもここジェッダの方が可能性が広がっていると感じます。

司会: ありがとうございました。最後に、100戦記念で表彰台に登ったオリバー、そして150戦記念のアントニオ、おめでとうございます。ちなみに、世界チャンピオンの皆さんを現実に引き戻すようで恐縮ですが、今回の表彰台はフォーミュラE史上「2番目に平均年齢が高い表彰台」となりました(笑)。

ダ・コスタ: ベテラン勢(Old dogs)も、まだまだやれるってことですよ!

司会: その通りですね! この後、メディアエリアで全20名のドライバー(若手もベテランも!)がお待ちしています。ありがとうございました。

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