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デ・フリース、今季の不運を吹き飛ばす優勝。「やっと報われた」【モナコE-Prix プレスカンファレンス】

5月16日、ABB FIA フォーミュラE 世界選手権の第9戦モナコE-Prixが、モナコ公国の伝統的な市街地サーキットで開催された。 フォーミュラE参戦わずか9戦のルーキー、ホセ・マリア・ペペ・マルティが自身初の表彰 …

デ・フリース、今季の不運を吹き飛ばす優勝。「やっと報われた」【モナコE-Prix プレスカンファレンス】

 5月16日、ABB FIA フォーミュラE 世界選手権の第9戦モナコE-Prixが、モナコ公国の伝統的な市街地サーキットで開催された。
 フォーミュラE参戦わずか9戦のルーキー、ホセ・マリア・ペペ・マルティが自身初の表彰台となる3位、第8戦でフォーミュラE史上最多優勝数を16に更新したミッチ・エバンスが2位に入った。優勝はニック・デ・フリースで、フォーミュラE復帰後初めて表彰台の頂点に登壇した。

 表彰台を獲得した3人がプレスカンファレンスに登壇し、マイクを握った。


ニック・デ・フリース
マヒンドラ・レーシング

Photo: Joe Portlock/LAT Images

ニック、あなたがフォーミュラEで最後に勝ったのは、4年と1日前のベルリンです。表彰台の頂点に戻ってきた気分はいかがですか?

本当に信じられません。とても長い道のりでした。
2024年にフォーミュラEに戻ってきたとき、優勝を考えるにはかなり程遠い状況でしたが、この2年間は非常に力強かったと思います。私たちは遠いところからスタートし、大きく進歩しましたから、この瞬間が訪れるのを待っている状態でしたね。
それが今日、ここモナコで実現できたというのは素晴らしいことです。特に私たちのガレージは今季はじめから少し不運な側にいたと思います。ですが今日、それが報われました。

チームにとっても、最後に優勝してから長い時間が経っていました。一緒に懸命に努力を重ねてきたチームと、ニックの大きな野望が今実現されていますね。

Photo: Simon Galloway/LAT Images

私たちは一貫して堅実にポイントを獲得することにフォーカスしています。このチャンピオンシップにおいて非常に重要なことですが、もちろん優勝したいですし、それを一緒に成し遂げ、これまでの努力に値する結果を持ち帰ることができたこと、そして今日もただただ信じられないほど素晴らしいマシンを私に与えてくれて、本当に素晴らしいです。

ピットブースト戦略がうまく機能しましたが、もともと計画されていた戦略だったのでしょうか。

(他のドライバーと)逆のことをするというのは、本来の計画の一部でした。ピットウィンドウの合間に速く走るためにはエネルギーの差(エネルギー残量60%~40%の間で充電に入ることができる)が必要でしたが、すべてがうまく機能しました。

アタックモードを使用し、ジャガー勢に対しアドバンテージがあったものの、引き離すことができなかったように見えました。何か具体的な理由はあったのでしょうか?

そのペースは意図的にやったことです。もちろん引き離すことはできますが、そうするとエネルギーを損なってしまいます。ミッチ(・エバンス)と同じようなペース、あるいはそれよりもわずかに良いペースを維持できるようにしたかったのです。(自身の)マシンのペースはあり、必要なエネルギーをうまく機能させることができました。

今回はダブルヘッダーの週末ですから、今夜お祝いするのは難しいかもしれませんね。何をしましょうか。

どうやら泳ぎに行かなければならないみたいなので…すぐに行きます。
フレッド(・バートランド=チーム代表)が僕よりも怖がっていると思いますが、伝統の一部なんです。やらなければなりません。


ミッチ・エバンス
ジャガー・TCS・レーシング

Photo: Simon Galloway/LAT Images

あなたはモナコで勝つことがどういうことか知っていますね。ここでいつも良い成績を収めていますし、このトラックが大好きでしょうね。

モナコはずっと大好きです。ここでレースをするのは素晴らしいことですし、フォーミュラEでは特に、かなりエンターテインメントで、かなりエキサイティングだと言えます。
戦略的にこのレースを正しく理解するのは非常に難しいですが、今日は堅実なレースでした。ピットウィンドウの前のオープニングラップでは少し慎重になりすぎたかもしれず、アントニオ(・フィリックス・ダ・コスタ)にポジションを奪われてしまいました。それからはアグレッシブに行きましたよ。

(自身と同じ)戦略をとるドライバーが多くないことを願っていたのですが、ニック(・デ・フリース)と目の前にいたマックス(・ギュンター)がやっていましたね。逆の戦略をとっているダン(・ティクタム)とアントニオとレースをし、なんとかアントニオをギリギリでパスできました。
今日のニックはあまりにも早かったので、無事に2位を守りつつ、ティクタムを注視していました。

(ティクタムと接触しリタイアした)アントニオには残念ですが、私にとっては素晴らしいポイントです。ですが、マヒンドラに追いつくためには課題が少しありますね。今夜はよく眠って、明日また戻ってきます。

後ろで起きた(ティクタムとダ・コスタの)接触は見ていましたか?

実は全く知りませんでした。エンジニアが無線で教えてくれて、その後リプレイをさっと見ただけです。判断は難しいところですが…ふたりは明日、戻ってくるでしょう。

今シーズン5回目の表彰台で、チャンピオンシップリーダーとなりました。シーズン折り返しの現在、2位以下に明確なアドバンテージを築きましたね。

状況は一瞬で変わり得ます。今日、パスカル(・ウェーレイン)やエド(・モルタラ)に何が起きたかを見ればわかります。
私としては一戦一戦を大事に戦っていくことだけを考えています。決まり文句のように聞こえますが、本当のことです。
明日も堅実に積み重ねていきたいですが、まずは速く走らなければなりませんし、それからトラブルに巻き込まれないようにしなければなりません。今日は(1周目の)パスカルとの接触でパンクしたのではないかとも思いましたが、なんとか逃げ切りました。
(状況の変化は)本当に一瞬で起こり得ますし、自分に全く非がない場合もあります。明日がクリーンなレースになり、さらにポイントを獲得して、それから次のレースに進めることを願っています。

あなたはすぐ近所に住んでいますよね。通常のレースとは異なるリカバリー方法はありますか?

今日は少しのテイクアウトと少しのNetflixとともにベッドに入ります。家に帰ると変な感じです。ピットレーンに戻るまで、自分がレースをしていることを忘れてしまうんです。そして、「あ、仕事をしなければ」と。
実は昨夜、もの凄く寝不足だったんです。3時に目が覚めて、それから眠れませんでした。今夜はよく眠れることを願っています。


ホセ・マリア・ペペ・マルティ
クプラ・キロ

Photo: Simon Galloway/LAT Images

ペペ、初表彰台おめでとうございます。フォーミュラEでの初めての表彰台を、ここモナコで達成した気分はいかがですか?

素晴らしい気分です。(レース後)私は計量所にいて、タイミング画面を見ていたんですが、(3位でチェッカーを受けたティクタムの)ペナルティが出たとき、「なんてことだ」と思いました。
僕たちはニックから20秒遅れの4位でフィニッシュしましたが、1位と3位の間で最も大きなギャップに違いないと思います。
今回は少し運が良かったのだと思います。たとえばパスカルに問題が発生し、ローランドに問題が発生し、そして他の誰かにも……。それがフォーミュラEですね。
最初の数ラップで良いポジションにつけ、11位まで上がったと思います。そして、チームはピットブーストで素晴らしい仕事をしてくれましたね。ギャップを広げ、ポジションを失うことなくアタックモードを使用することができました。本当にハッピーです。

15番手スタートしたから、「ここはモナコ・モンテカルロ、絶対に抜けない」とは言えませんね。
レースの間、コントロールするのが最も難しかったことは何ですか?

予選の後はかなり落ち込んでいたので、気分転換にもなりました。
フォーミュラEの他のトラックと同じだと思いますが、加減速によるマシンの密集はかなりのものです。ですから、追い越しを狙うために近づく必要があるのがいつなのか、あるいは一歩引いて後ろのギャップを利用した方が良いのがいつなのかを見極めるのが、かなり難しいです。慣れていくものですけどね。
そしてチームは本当にうまく仕事してくれたと思います。エネルギーに関する私の仕事は問題なく、最後に有利に働きました。

(3位からペナルティを受けた)ダン(・ティクタム)と話はしましたか?

いえ。(接触も)見ていません。
私にとって、ダンから表彰台を奪うような形になるのは、当然気分の良いものではありません。彼はシーズン前半を通じて、私のコーチのような存在ですから…。
ダンは予選でポールポジションを獲得しましたし、自分が純粋に実力で3位を獲得したときほどには、良い気分ではありません。
それでもやはり、自分のこととしては嬉しいです。ですから、その50対50という感じです。

(文=矢野 巧)

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