
フォーミュラEのプレシーズンテスト開催が危ぶまれている。スペインのバレンシア地方を襲った異常気象は、死者を90人以上出すなど大きな被害をもたらした。10月30日、これを受けフォーミュラEは現状について声明を発表した。

「スペインの異常気象の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます」
「来週予定されているFIAフォーミュラE公式テストに先立ち、地元当局やバレンシアのリカルド・トルモ・サーキットの代表者らと緊密に連携しています。」
「近くの川岸の決壊により主要アクセス道路が損傷したため、現在サーキットには車でアクセスできません。既に現地入りしているフォーミュラEのスタッフ4人は予防措置として昨夜サーキットに留まりましたが、無事に徒歩でサーキットまで行き来できるようになりました。」
「サーキットに損傷は無く、ガレージと貨物の調査を続けています。サーキット出入りの代替ルートは現在調査中です。」
「当社は状況を注意深く監視しており、今後さらに最新情報をお知らせします。当社は、この困難な状況において、バレンシアにいるスタッフをできる限りサポートできるよう待機しています。」
このスペイン東部の広い範囲を襲った豪雨では、8時間の間に1年分の雨量を記録。多くの地域で大洪水が発生し、これまでに95人(バレンシアで92人、マラガ県ミラで1人、カスティーリャ・ラ・マンチャで2人)が亡くなっている。スペインでは、3日間の全国喪が発表されている。
この大災害により、サーキットに隣接しているミニモトコースは甚大な被害を受けたものの、リカルド・トルモ・サーキットには被害が無かったとされている。しかし、コースに行く為の主要道路が崩壊した事から、車両でサーキットに行くのは不可能になっている。なおサーキットに居た人は全員無事であるという。
サーキット側は、11月のMotoGP最終戦までを目標に修復する意向であり、フォーミュラEのプレシーズンテストが予定通り行われるかはまだ不明だ。
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