
日産・フォーミュラEチームの開発ドライバーを務めるアビー・プリングが、スパ・フランコルシャンで開催されたGB3選手権で、女性として初めての優勝を果たした。

英国を拠点とする同選手権にRodin Motorsportから参戦するプリングは、昨年自身初の3位表彰台を獲得するなど着実に結果を残してきた。2024年に開催されたフォーミュラE初の女性限定テストへの参加をきっかけに日産の開発ドライバーへと抜擢され、現在はチーム内で非常に重要な役割を担っている。
今年3月にスペインで開催されたルーキーテストでも、プリングは日産の23号車を託され、自身5回目となるフォーミュラEテストに参加。2回のセッションでは、レースシミュレーションを行いながらそれぞれ8位、9位タイムを記録。堅実な結果を持ち帰っている。
今回、そのルーキーテスト後に行ったインタビューを振り返る。

1月のルーキーテスト”FP0”以来のフォーミュラEですね。
ここに戻ってこれて、本当に素晴らしい気分です。日産は素敵なチームですから、すぐに馴染むことができます。今年はレースをサポートするためのテストを何度も重ねてきました。今回も何度かアタックする機会もありましたが、良い感触でしたよ。
両セッションともトップ10に入りましたが、この顔ぶれを考えれば悪くない結果です。もちろんトップとの差を縮めていきたいとは思っていますが、全体として良い一日になりました。
もうチームには慣れたでしょうが、今回はビクトール・マルタンという新しいチームメイトを迎えましたね。
彼とは以前アルピーヌF1のプログラムで一緒に仕事をしていたので、実はよく知っています。いつも自然体で素敵な人ですし、ドライバーとしても非常に速いですね。
日産での居心地はどうですか?
もちろん最高です。今は主にシミュレーターで、レース週末のオペレーションの準備をしています。この仕事が大好きですし、チームはとてもフレンドリーで生産的です。私が成長するために必要なものはすべて提供してくれますし、私もチームのパフォーマンス向上のために必要な情報やデータをすべてフィードバックしたいと思っています。

昨年11月の女性テストの際、「フォーミュラEとGB3の両方で予選パフォーマンスを改善する必要がある」と話していましたね。それ以来、何かヒントを掴んだり、改善できたりしましたか?
確実に改善していると感じています。GB3のテストもこれまでのところ順調に進んでいて、結果にはかなり満足しています。
今回のテストでも、午前のセッションではずっとレースシミュレーションをしていた中、8番手タイムを出すことができました。すぐにマシンに順応してプッシュすることができましたし、大きなミスもなかったです。この出来には満足しています。
今回のレース週末は現地に帯同していなかったため、チームから直接学べる機会は少なかったかもしれません。他のテストとの違いは感じましたか?
そうですね、翌日に自分がドライブするという場合は、現場にいるのが常にベストです。レース週末の状況を直接確認できますからね。とはいえ、今回は週末を通して雨になりましたし(テスト当日は晴天)、現場にいられなかったことがそれほど大きな痛手にはなりませんでした。
シミュレーターでレースオペレーションを担当していたので、何周も走っていましたし、準備に問題はありませんでした。
今回は走行の直前に現地入りすることになりましたが、やはり現場でチームと一緒に過ごせるのは良いものです。
来季、Gen4マシンが導入されますね。開発ドライバーとしてどのように携わっていますか?
実は、現時点では(シミュレーターでも)Gen4をドライブしたことはありません。今はGen3 Evoのシミュレーター作業と、チームのレースサポートに全力で専念しています。
ですが、チームから頼まれたことであれば、私は何でもやりますよ。
(文・写真=矢野 巧)








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