
10月21日、過去にNext EV、NIO 333、そしてERT FEと名前を変え、今シーズンからはKiro Race Co.となったこのチームは、オンライン上にてシーズン11で使用するカラーリングを発表。鮮やかな蛍光イエローのマシンがお披露目された。

昨シーズンまでの”ERTフォーミュラEチーム”時代では、黒を貴重としたカラーリングに黄色のアクセントが施されていた。Kiro Race Co.では、蛍光イエローが主な配色となり、フォーミュラEのグリッドで最も目立つカラーリングとなりそうだ。
Kiro Race Co.のプレスリリースによると、新しいデザインは単なる外見上のものではなく、Kiroの哲学の中心にもなるという。これは、慣習に逆らい、ファンを興奮させるというKiroの揺るぎない決意の宣言であり、ファンやチームがコース上でマシンを見た時、彼らが誰であるか一目で判別出来るようにしたという。

また新しいオーナーがチームを買収した他にも、チームが過去になく自信を見せている様に見える理由がある。それがパワートレインの変更だ
NIO時代を含め(シーズン6を除く)、Kiro Race Co.は主要サプライヤーのHelix(Integral Powertrain)とXtracから派生した独自のパワートレインを使用していた。しかしシーズン11からは方針を改め、ポルシェがシーズン10に使用していた所謂”型落ち”パワートレインを「Porsche 99X electric WCG3」という名前で使用する。

型落ちではあるものの、シーズン10ではドライバーズチャンピオンを獲得し、全体としてもジャガーから僅かに遅れた2番目に優れたパワートレインであった。一定の競争率は確保されていると見るべきだろう。
アレックス・フイ(Kiro Race Co.チーム代表)のコメント
「これは単なる美学ではありません。このカラーリングは、ルールを再定義しようとしている新チームとしての、我々のアイデンティティを高らかに宣言するものです。このデザインが興奮を呼び起こし、ファンを刺激し、大胆な革新と怖いもの知らずな競争への意欲を持つ、新たなパートナーを引き付けることを望んでいます。」
ジョン・ワイルド(Kiro Race Co.商業責任者)のコメント
「フォーミュラEのグリッド上で最も目立つ車となるようデザインされた我々のカラーリングは、観客とつながるための強力なツールです。注目を集め、志を同じくするパートナーを引きつけ、ファンとのつながりを深める視覚的なメッセージです。これはスポーツフランチャイズとして、野心的な目標を達成するために不可欠なものです。」

Kiro Race Co.は未だにドライバーを発表しておらず、今後数週間で発表する見込みだ。ERTフォーミュラEもドライブしたダン・ティクタムの継続はほぼ確定しており、チームメイトとしてセルジオ・セッテ・カマラの続投も有力視されている。しかしセッテ・カマラについてはまだ確定では無く、違うドライバーが座る可能性もありそうだ。
フォーミュラEのシーズン11は、11月4日から7日にかけてプレシーズンテストが行われ、12月7日にサンパウロで開幕する。





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