SFにも参戦したカルデロンが久々にフォーミュラEをドライブ。マセラティMSG、女性テストにカルデロンとシュライナーの起用を発表。【フォーミュラE】

SFにも参戦したカルデロンが久々にフォーミュラEをドライブ。マセラティMSG、女性テストにカルデロンとシュライナーの起用を発表。【フォーミュラE】

マセラティMSGレーシングは10月18日、フォーミュラEプレシーズンテストの11月7日午後セッションにおいて行われる、女性限定テストにて起用するドライバーを発表。スーパーフォーミュラ参戦経験のあるタチアナ・カルデロンと、F1アカデミーに参戦するキャリー・シュライナーがドライブすることになった。

©︎ Maserati MSG Racing

タチアナ・カルデロンは過去にインディカーやGP3、FIA F2をドライブした経験を持っており、2020年と2021年にはドラゴ・コルセ(現スリーボンド)からスーパーフォーミュラに参戦した経歴も持つ。現在はFIA F3の新型マシンの開発などを行っている他、グラディエント・レーシングからIMSAスポーツカー・チャンピオンシップに出場している。

©︎ SUPER FORMULA

そしてもう1人のドライバーとして起用されたのがドイツ人ドライバーであるキャリー・シュライナーである。キャリーは2024年、F1アカデミーに参戦しており、ザウバーカラーを施したカンポスのマシンをドライブしている。彼女は2012年にX30ジュニアチャンピオンシップにてタイトルを獲得。2017年にはランボルギーニ・スーパートロフェオ・ミドルイーストにて準優勝。翌年はプロアマクラスのチャンピオンを獲得している。その他には2021年にはニュルブルクリンク24時間レースへ出場。見事クラス優勝を成し遂げている。

©︎ F1 Academy

アンドレッティからクロエ・チェンバースとネレア・マルティが女性限定テストに出場する事から、これによりF1アカデミーでカンポスのマシンをドライブする3人全員が今回の女性限定テストに参加する事になる。

カルデロンとシュライナーがフォーミュラEをドライブするのは初めてではない。カルデロンとシュライナーは2018/2019シーズン開幕戦の翌日に行われたインシーズンテストにて、カルデロンはDSテチーターから、シュライナーはHWAレースラボ(マカオGPで負傷したソフィア・フローシュの代役)のマシンをドライブした。マシンはどちらも第2世代マシン(Gen2)だ。

HWAレースラボからシーズン5 インシーズンテストに参加したシュライナー ©︎ LAT

シリル・ブレイス(マセラティMSGレーシング代表)のコメント

「バレンシアでの女性ドライバーのみによるテストは、フォーミュラEにとって極めて重要な瞬間であり、参加するすべてのドライバーが自らの才能を披露する重要な機会を提供します。率直に言って、このような取り組みは必要ないはずですが、モータースポーツのあらゆる分野で女性が十分に活躍できていないのは残念な事実です。才能と機会を結びつけられていない事に問題があるのは間違いありません。私たちは、女性がレーストラック内外で才能を発揮する為の、信頼できるプラットフォームを提供するという取り組みを支援できることを誇りに思います。タチアナとキャリーはどちらも非常に強力で経験豊富なドライバーであり、チームに迎え入れることを楽しみにしています。」

タチアナ・カルデロンのコメント

© DS Performance

「マセラティ MSG レーシングに加入できることをとても嬉しく思っています。以前一緒に仕事をしたことのある、とても馴染みのあるメンバーと仕事ができることをすでに楽しんでいます。私は Gen2をドライブした経験がありますが、Gen3 Evoは完全に異なります。またシーズン 10 (Gen3) からシーズン 11 (Gen3 Evo) にかけての、車の進化はパフォーマンスの観点から大きな違いを生み出します。フォーミュラ E のテスト時間は非常に限られているため、各セッションが非常に重要です。そのため、バレンシアではチームのために最善を尽くし、次のシーズンに向けて準備したいと思っています。将来を見据えながら、この機会を最大限に活用して、自分の実力をチームに示したいと思っています。チームが私に信頼を寄せてくれたことをとても誇りに思っており、バレンシアでのスタートが待ちきれません。」

キャリー・シュライナーのコメント

「このテストは、女性ドライバーがフォーミュラEの世界で注目を集める重要な機会であり、マセラティMSGレーシングから選ばれたことを誇りに思います。フォーミュラEのマシンを運転できることは、ユニークでチャレンジングな経験です。この車のハンドリングは他の車とは違っており、テストを最大限に活用するには、できる限り適応して準備する必要があります。シートのフィットがうまくいき、集中的なシミュレーションセッションも終えました。大事な日に向けて準備が整ったと感じています。チームに自分の実力を見せるのが楽しみです。」

マリア・コンティ(マセラティ・コルセ代表)のコメント

「バレンシアで女性専用テストが行われることを嬉しく思います。これはフォーミュラEだけでなく、モータースポーツ界全体にとって間違いなく重要な瞬間です。マセラティは常に女性をレースに巻き込む先駆者でした。例えば、マリア・テレサ・デ・フィリッピスは1958年にマセラティ250Fに乗ってF1グランプリに出場した最初の女性でした。レースの歴史には多くの女性ドライバーが含まれていますが、マリア・テレサ・デ・フィリッピスはF1でレースをした最初の女性となったというユニークで比類のない記録を持っています。これからはフォーミュラEでも女性の才能をコース上で披露し、新しい記録を破る機会が得られると確信しています。」

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